臨床現場レポート|株式会社H + B ライフサイエンス情報誌 第6号2011年12月発行

便秘薬の注意点について


(独立行政法人国立病院機構福井病院 西田博樹 栄養管理室長)

●はじめに

当院は、福井県敦賀市という所で、日本地図では、琵琶湖の上に位置する承認病床数320床、21標榜診療科、外来380人で、がん、呼吸器、血液・造血器疾患、重症心身障害、HIVの政策医療と地域医療の中核を担っております。

平成15年7月に2つの国立病院を統合し、新たに重症心身障害者病棟を新築しました。開放的でよりよい療養環境のもと、日々の治療に携わっています。

●栄養管理室の現状

栄養管理室は、一部食器洗浄、配膳、下膳、主食盛り付け以外は、直営で運営し、きめの細かいサービスをモットーに尽力しています。スタッフは、管理栄養士4名、調理師7名、事務員1名の少数精鋭です。

●「きなこあずき」の提供

重症心身障害者病棟での食事は、その大半がきざみ食やペースト食のため、食物繊維不足は顕著でありました。特に病棟では、浣腸、緩下剤の使用も多く、意思の確認はできませんが、少しでも自然排便にならないものかと思いを募らせておりました。

食事摂取の内訳を吟味し、特にIDF(不溶性食物繊維)に着目し、食事メニューでの改善を試みましたが、思うようにはいかず、特に浣腸、緩下剤の使用の多い患者様を対象に『きなこあずき』をおやつとして提供を開始しました。

もともと甘い物は好まれる傾向がありましたので、摂取状況はよかったことと、排便回数、緩下剤の量、自然排便回数と顕著に改善しました。

●乳果オリゴ糖の導入へ 

ところが、月を追うごとに体重の増加が見られるようになりました。その後、繊維量と熱量、食感と味などを試行錯誤の末、きなこあずきの提供をやめることにして、12月からは乳果オリゴ糖を使用したきなこのおやつの提供を開始したところ、体重が減少しました。

オリゴ糖には種類も多く、いろいろと試してみましたが、数種類を試した結果、HプラスBライフサイエンスの「オリゴワン オリゴ糖シロップ」が、スタッフの調査で、味、食感、そして、何よりも、便の状態、便量、臭いなどにおいて非常に良好でした。きなこあずきに比べて熱量も少ない「きなこムース」に用いる甘味として、現在も提供を続けております。

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