インタビュー:トライアスロン山内 昭夫 様

2017年 Ironman Korea 年代別1位(コナスロット獲得)
Ironman Hawaii 年代別47位
2016年 Ironman Malaysia 年代別2位(コナスロット獲得)
Ironman Cairns 年代別7位(コナスロット獲得)
2015年 Ironman Malaysia 年代別6位
Ironman Japan 年代別9位
2014年 Ironman Hawaii 年代別105位
2013年 Ironman Japan 年代別4位(コナスロット獲得)
Ironman Cairns 年代別5位
2012年 Ironman Sweden 年代別4位

トライアスロン歴が約30年とお聞きしましたが、どのようなきっかけでトライアスロンを始められたのですか。

山内:社会人になって2年目くらいに通った文京区にあるスポーツセンターのジムでトライアスロンをやっている人と知り合い、その人にやらないかと誘われたのがきっかけです。実は、それ以前に特にスポーツ経験もなく、25メートルも泳げなかったのですが、面白そうだと思って始めてみました。26歳の冬に練習を始めて、約半年後の1989年6月に第1回全日本選手権の一般エイジ部門で大会デビューしました。

半年後の大会デビューとはすごいですね。以前からスポーツをやられていたのですか。

山内:いえいえ。僕はトライアスロンを始めたとき、泳げなかったぐらいですから、ウェットスーツを着ていれば浮くとわかっているものの、海で1.5キロ泳ぐことがすごく怖くて、最初の大会では2週間くらい前から眠れませんでした。それに、当時は大勢の選手が一斉にスタートしていました。今でも前の晩は心配で眠れませんが、アイアンマンでは、時差スタート方式(ローリングスタート)である場合がほとんどで、スタート時に密集することが少なくなり、スイムが苦手な人はすごく楽になりましたよ。

2週間も眠れないほど心配だったトライアスロンをずっと続けられているのは、それにも増して終わったときの達成感でしょうか。

山内:そうですね。それはほかの選手たちもみな同じだと思います。練習も苦しくて、レースも苦しくて、もうやめようといつも思うのですが、ゴールすると不思議なことに、次はどこでやりたいとか、次はこうやったらうまくいくとか、そういうことを考えるんです。その繰り返しです。

コナの大会では、今回の大会の成績がこれまでで一番良かったとお聞きしました。

山内:皆さんに驚かれますが、成績が良いのは50歳過ぎてからです。トライアスロンを始めた29年前は、ただきついことをやったり量をこなしたり、という昔ながらの練習をしていました。最初はそれでよかったのですが、年を重ねるうちにだんだん頭打ちになって、40代の後半くらいからやる気がなくなり、成績も停滞しました。年齢とともに体力が落ちていくのだから、同じことをダラダラやっていたら記録も落ちます。49歳のときに「もう一度コナに出たい。やり直そう」と思い直し、インターネットで調べて、トレーニング方法を180度変えました。外国人選手がやっていたように、時間をかけず、効率的に結果が出るまでやる方法です。目標の大会を決めたら、どういうふうにトレーニングするか逆算し、結果が出るトレーニング計画を常に頭の中に入れてやります。トレーニングの見直しはできればもっと前のほうがいいですが、50歳過ぎてからでも遅くはないと思います。

普段の練習メニューを教えてください。

山内:季節にもよりますが、だいたい5時か5時半に起きて、朝食の前に1時間〜1時間半くらいをランと自転車の練習にあてています。20kmとか25kmの長い距離を走ろうと思うと、2時間くらいかかりますね。週に1回休みますが、それ以外は毎朝です。土日は朝練というより、そのまま長い距離を走ったり、自転車で遠いところまで行ったりします。自転車は週2〜3回ですね。スイムはほとんど練習していません(笑)。一生懸命やった時期もあったのですが、あまり結果が出なかったんです。その分バイクとランを頑張ろうかと。さすがに来シーズンはスイムも真面目にやろうと思っています。あとはコアトレ、体の動かし方に関するトレーニングなどを行っています。

粉飴は、いつごろ、どのようにお知りになりましたか。

山内:4〜5年前に僕の周りで、「これ、マルトデキストリン100%だから、スポーツで使っても全然問題ない」と誰かが見つけてきて、それから広まりました。以前はもう少し価格の高いほかのジェルを使っていましたが、粉飴は原材料が同じマルトデキストリンなのにずっと低価格なので切り替えました。それからずっと愛用しています。

粉飴のどういったところが気に入っていらっしゃいますか。

山内:粉飴はボトルの2/3くらい入れてもしっかり溶けて、自由にドリンクのカロリーを調整できる点がいいと思います。市販のカーボドリンクでは自転車のロングライドのときにカロリーが不足します。500mlの水で割って180kcal程度でしょうか。自分で高濃度にすることはできるのですが、おいしくて飲みやすい味にできません。
粉飴は甘さが優しく、自分の好きなように味付けできます。僕はクエン酸なしタイプより、クエン酸入りジェルのほうが合っているみたいです。基本的には何も味付けせず、そのまま飲むのが一番好きですが、味を付けるとしたらオレンジジュースですね。にがりを入れることもあります。家で味見するときとレース中に飲むときでは味の感じ方が違うので、ロングライドのときにいろいろな味を試しています。
また、ジェルは、50kcalと100kcalがあるので、カロリー計算しやすくていいですね。今年出場したアイアンマンでは、走り始めに4つポケットに入れて、最初はそれを飲みました。ひとつ要望を聞いていただけるとすれば、ジェルのパッケージのちぎり取った部分がゴミになるんです。特に自転車に乗っていて取ると、それがすごく気になってしまうので何とかなればいいなと思っています。ちぎってもここで繋がっていると自転車に乗りながら片手で開封できてすごくいいですね。

練習やレースでは、どのように栄養補給をされていますか。

山内:朝の練習の後には必ず、牛乳と粉飴とチョコレートをシェイクしたドリンクを飲みます。朝食までに少し栄養とカロリーを補給しておくのが目的です。
レースのとき、消費カロリーと摂取カロリーをち密に計算している方もいらっしゃいますが、私は大雑把に決めています。朝食で800~1000kcal、バイクの間に1500kcal程度、ランでは4kmに1回(主にジェルで)100~150kcalとります。6000~7000kcalの消費に対して、補給は約4000kcalと少し足りていませんが、その分は体内のグリコーゲンや脂肪で何とか乗り切ります。

トライアスロンの特にロングでは、栄養補給の失敗でレースがうまくいかなかったという体験談をよくお聞きします。補給がうまくいくコツはありますか。

山内:ロングでの補給はレースの勝敗の3割を占めると言われるほど重要ですが、個人差が大きく、セオリー通りにいかないのが常です。だからこそ自分だけの方法を見つけていかないといけないわけです。
以前はいつもバイクの途中で気持ち悪くなって吐いてしまっていました。それで、レースの状態に近い練習で、ドリンクに入れていた素材を一つひとつ外して試しました。その結果スポーツドリンクのパウダーが原因だとわかりました。そこで電解質のタブレットやパウダーを自分がいつも使っているものを持参して、それに置き変えてみたら、全然気持ち悪くならないんです。ほかの選手が愛用しているものが必ずしも自分に合うとは限らないので、こうして地道に研究するしかありません。
また、味の好みは気温によっても大きく変わります。寒いときと暑いときでは、味覚が全然違います。普段は飲めていたドリンクが、レースの日は暑い気候で温まってしまい、飲めなくなってしまったというケースがけっこうあります。粉飴に関しては、僕の場合はレースで使って最後まで全然問題なかったので、味は今のままでいいと思います。

トライアスロン初級者の方からアドバイスを求められるケースも多いかと思います。そんなとき、山内さんはどのようなアドバイスをされていますか。

山内:距離にもよりますが、ロングなら大体1200〜1500kcalを取り切れるくらいの配分で補給するようにアドバイスします。ペースは20分か30分に1回程度、1回の補給につき何回嚥下するかなどを決めて、こまめに摂ります。私は20分に1回、用意したボトルを全部飲みきれるようにしています。
自分に合った補給のペースと量をつかむまでは、前半に飲みすぎて気持ち悪くなったり、調子が良いからといって前半はあまり飲まず後半にハンガーノックになってしまったりということもあります。失敗と調節を繰り返して自分に合った補給内容や量を見つけてほしいと思います。

今後の目標をお聞かせください。

山内:とりあえず今後もコナに出ることが目標ですね。来年の参加は決まっています。参加費も滞在費も高いので経済的な負担は大きいですが、再来年もできれば出たいですね。

ハワイ・コナで開催されるアイアンマン世界選手権の魅力は何でしょうか。

山内:コナは世界各地のアイアンマンの予選を勝ち抜いた強豪が集まる世界最高峰の大会です。経験と体力と感動、そういったものが全部あって、別格の存在でしょう。アイアンマンが人気の理由は、決勝という世界大会があることだと思います。各地のアイアンマンの予選を完走するだけでも大変ですが、そこで良い成績を収めれば世界大会に進むことができます。世界レベルの大きな目標を持てる、上にいける、そこにいけばもっとすごい体験ができる、感動が味わえる、それが世界中の選手たちを魅了するのだと思います。

来年のコナも楽しみですね。山内さんのご活躍に注目しています。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン久保埜一輝 様

2018年
(予定)
アイアンマンハワイ
佐渡国際トライアスロン大会 Bタイプ
ハスカップトライアスロン
アイアンマンケアンズ
恵庭クロスカントリースキー大会 30㎞の部
初旬の札幌国際スキーマラソン 50㎞の部
2017年 ハスカップトライアスロン 総合優勝
佐渡国際トライアスロン大会 Aタイプ 総合優勝
2016年 ハスカップトライアスロン 総合優勝
大雪山忠別湖トライアスロン 総合優勝
2015年 アイアンマン・ジャパン総合15位 25-29歳 優勝
2013年 ハスカップトライアスロン 総合優勝
大雪山忠別湖トライアスロン 総合優勝
アイアンマン・ジャパン 総合6位 日本人2位 18-25歳 優勝
2008年 アジアジュニアトライアスロン選手権 中国広州大会 8位
2009年から2011年まで競技から離れる。
2007年 アジアジュニアトライアスロン選手権 トンヨン大会 11位
2006年 アジアジュニアトライアスロン選手権 チャユグアン大会 10位
2005年 日本ジュニアトライアスロン選手権 長良川大会 ジュニアA(中学の部)優勝
オールキッズトライアスロン大会in昭和記念公園 中学生の部 総合優勝

久保埜さんは26歳にして、トライアスロン歴約20年とうかがいました。どんなきっかけで始められたのでしょうか

僕は北海道で生まれ、父親がプロ・トライアスリートという家庭で育ちました。父は、今は山梨に拠点がある「チームケンズ」の第1期生で、アイアンマンをメインにやっていた選手でした。そんな父の影響もあって、僕は3歳から水泳の練習を始めて、初めてのトライアスロンの大会に出たのは約20年前の小1(6歳)でした。当時は、トライアスロンは今ほどメジャーなスポーツではなかったので、友だちに「トライアスロンをやってる」と言ったら、「トライアスロンて何?」っていつも聞き返されていました。今では練習環境がある程度整ってきていますけど、そのころは練習方法も練習環境も手探りで、父親だけを頼りにやっていました。

小学生のときに、全国チャンピオンになられました。

トライアスロンの全国大会で初めて優勝したのは小6のときです。立川市の昭和記念公園で行われた「オールキッズトライアスロン」というジュニアの全国大会でした。それを機に、成績を出すのが楽しくなって、中学生のときはトライアスロンにどっぷりはまり、全国優勝もしました。
しかし、高校の3年間は伸び悩んだ時期でした。どんどん練習が嫌になって、ついに高校3年生の後半にトライアスロンをやめてしまいました。そして、トライアスロンのスポーツ推薦で進学が決まっていた都内の大学を蹴って、北海道にある消防士や救急救命士の資格をとれる3年制の専門学校に通いました。その3年間はトライアスロンに一切関わることなく、勉強に専念しました。

そして、またトライアスロンの世界に戻ってこられましたね。

専門学校を卒業するタイミングを機に、趣味としてトライアスロンをまた始めました。そうしたら、身体が覚えていたのか、思っていたより良い成績を出すことができ、もう1回ちゃんと練習しようという気持ちになりました。
本格的に復帰した一番のきっかけは、2013年のアイアンマン・ジャパン洞爺湖です。父親がずっとやってきたことでもあり、いつかは挑戦したいと思っていたアイアンマンが、日本に来る。しかも地元の北海道にくるわけですから、本気で取り組みたいと思いました。そして、練習に復帰して2年ほどで出場したアイアンマン洞爺湖は総合6位、18-24歳でエイジ優勝でした。プロや国内トップ選手に混ざって6位に入ったので周りはびっくりしていた感じでした。

今はどれくらいの間隔でレースに出ていらっしゃるんですか。

今は仕事の関係もあって、ロングは1年に1レースか2レースです。その間にオリンピック・ディスタンスの大会に出るという感じでしょうか。本当はもっとレースに出たいんですが、レースの数を増やしてそれぞれのレースのパフォーマンスが落ちるのが心配なんです。

栄養補給について教えていただけますか。

子どものときは、補給食といえばパワーバーしかなかったので、父親はずっと愛用していました。その影響で僕も小さなころからパワーバーばかり食べていて、栄養補給=パワーバーだと刷り込まれてしまいました。
ショートは補給なしでもいけますが、ロングでは補給が欠かせません。バイクのパートはパワージェルがメインで、パワーバーを併用してとり、ランでの補給は固形物はやめてジェルのみでしたね。僕は後半になるにつれてカフェイン入りのジェルをとるようにしています。後半になると眠くなるという話もよく聞きますが、僕は眠くなるというより少し力が入らなくなる感覚やだるさを感じるので、カフェイン入りのジェルをとります。

選手の中には、成分やカロリーを綿密に計算されて準備する方も多くいらっしゃいますが、久保埜さんはいかがですか。

レース前には、1時間に60g程度の炭水化物で240kcalをとれるように計算してジェルを用意します。あとは、補助的にドリンクで栄養をとるという感じです。レースの強度が高いと、それ以上とることもあります。
レースと同じ強度で5時間も練習するのは難しく、練習の補給内容と量をそのままレースに適用することはできませんから、レース中に自分が何をどれくらいとったらいいのかは今も模索中です。
栄養補給がうまくいかないとハンガーノックになることがありますが、ロングのレースだと逆に補給しすぎて気持ち悪くなることがあります。特に暑い気候では、とりすぎると内臓に疲労がたまって、パフォーマンスが落ちます。栄養補給は本当に難しいと毎回思い知らされます。
今回、粉飴を使った今年の佐渡では、栄養補給がばっちりでした。それも優勝できた要因の1つだと思います。

久保埜さんが粉飴を知ったきっかけや活用方法を教えてください。

去年、ショートの大会で何回か優勝し、粉飴をいただく機会がありました。そのときは、まったく粉飴のことを知らず「何だこれ?」と思いました。ミネラルも入っていないし、よくわからないからずっと家の棚にしまっていましたが、今年のシーズン初めくらいに、北海道の春先ならそんなに汗もかかないから、ミネラルが入っていなくても大丈夫だし、捨てるのももったいないと思い、練習で使ってみることにしました。そうしたら、携行する補給食の量がだんだん減っていったんです。もしかしたら粉飴はエネルギーの吸収率が良かったり、腹持ちがいいのかもしれないと考えました。それで、粉飴を使っていると聞いていた篠原さんのブログや投稿を読んだり、マルトデキストリンのことを調べたりしてみると、自分の体で感じていたものは錯覚じゃなくて、本当にそういう効果があるものだということがわかりました。また、自分の好みに合わせてミネラルを追加したり、味をアレンジしたりできることが紹介されていました。レースに近い状態の練習でも粉飴は意外といけることがわかったので、今年の佐渡のレースでも、メインの補給食として粉飴を使いました。佐渡は暑いので、汗をかくことを予想して粉飴にミネラルを加えて、オリジナルドリンクをつくって臨みました。

これからトライアスロンを始めようという方たちに何かお伝えしたいことはありますか。

トライアスロンが広まってきているとはいえ、一般的には過酷なスポーツ、コストがかかるというイメージがあるようで、始めるまでのハードルが高いようです。でも、実際にやってみるとそうでもありませんし、道具もそれ程こだわらなければ、そんなにお金はかかりません。
トライアスロンといえばアイアンマンのイメージが強いようですが、短い距離もあることを知っていただきたいですね。たとえば、オリンピック・ディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)、その半分のスプリント・ディスタンス(スイム0.75km、バイク20km、ラン5km)、さらにその半分の距離のレースもあります。
あまり気負わずに短い距離のレースから始めて、自分の体力と相談しながら徐々に長い距離に挑戦していくのがよいのではないでしょうか。また、初心者向けの大会だとスイムは海ではなくプールを使うことがありますし、安全面も考慮されています。
今はプロやアマチュアのたくさんのトライアスリートたちがSNSを使っていろいろな情報を発信しています。少し調べてみると、トライアスロンは思ったほどハードルが高くないことがわかると思います。選手である僕らも、そういうことをもっと世間に広めていかないといけないですね。

今後の目標を教えてください。

最終目標は、ハワイのアイアンマン世界選手権の年代別で表彰台に上がることです。もう1つは、父親がその大会で持っている9時間30何分という記録を抜くことです。近い目標では、来年の佐渡国際トライアスロン大会Aタイプで2連覇することです。

素晴らしい目標ですね。今後のご活躍も期待しています。ありがとうございました。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン岩崎 るみ子 様

インタビュアー:安田光司様

2017年 大阪マラソン(予定)
ラブトライアスロン 女子2位
五島長崎国際トライアスロン 女子総合5位
ITUロングディスタンストライアスロン世界選手権 エイジ29位
2016 五島長崎国際トライアスロン エイジ4位
2016 サンライズ磐田トライアスロン 女子5位

安田:トライアスロンを始める前にスポーツ経験はありましたか。

岩崎:いいえ、全然。中学は家庭科部、高校は放送部で、もともと運動はあまり好きではありませんでした。30歳くらいのときに、健康やダイエットのためにジョギングを始めてみたのが、今思えばスタートだったと思います。当時は、ペースも距離も測らなくて、走って汗かいて体重が減って「やったー!」みたいな感じでした。
それが、ジョギングを始めて2年後くらいにハーフマラソン、そこからさらに2〜3年後にフルマラソンのレースに出られるようになりました。そして今の主人と出会い、私は主人から水泳を、私は彼にマラソンを教え、2人で自転車を買ってロングライドを楽しんだりして、少しトライアスロンに近づいた気がしました。

安田:出産や子育てをしながら、トライアスロンまでたどり着く道のりはどのようなものだったのでしょうか。

岩崎:一度は近づいたトライアスロンも、出産と育児によって遠のきました。結婚しても仕事がいきがいだった私の生活が、子どもが生まれたことによってまったく変わってしまったんです。仕事に注いでいた情熱やパワーが行き場を失い、そのもやもやを発散するためにマラソンを再開することにしました。
マラソン再開後の初レースは、第1回大阪マラソン(2011年)でした。当選確率5.5倍の狭き門をくぐり抜けたチャンスを無駄にするまいと、いろいろと勉強してこつこつと練習したら、初めて4時間を切るタイムが出たんです。ここから私のアスリート人生が始まりました。のめりこむ性格なので、そこから走りに走って鍛えました。1カ月で300㎞走るなんて当たり前でした。そんなことをしていたら当然、故障しますよね。故障してもじっとしていられなくて、「走れないなら自転車だ!」と、もはや家のインテリアになっていたバイクをローラー台に乗せてバイクのトレーニングを始めたんです。マラソンで基礎体力がついていたので、バイクはすぐにすーっと乗れて、ヒルクライムなどの自転車レースに参加するようになりました。それから、やっとトライアスロンをやってみましょうか、となったわけです。

安田:トライアスロンのデビュー戦は、スプリントの大会だったんですよね。

岩崎:そうです。大阪の「コスミックレディース&ビギナートライアスロンinせんなん里海」というスイムは浅瀬の海、バイクは公園の中を何周か、ランも公園の中を走る、初心者と女性しか出られない大会があるんです。そのデビュー戦で1時間半を切るタイムでゴールできて、次はのショートの大会に出ました。その頃は、ロングなんて考えられない世界だと思っていたのですが、友達にうまく巻き込まれて半年後にはロングの宮古島大会に申し込んでいました。私は練習を積んでからいつかレースに出ようというタイプではなく、性格的に、先にレースに出ることが決まって、それに向けて練習を頑張るタイプ。宮古島大会も申し込んだら当たったので、本気で取り組みましたよ。

安田:初のロングが宮古島ですか。ロングの大会は、ショートの大会と比較して、体力も大事ですが、栄養補給もポイントになりますよね。

岩崎:ロングでは補給が大事という話は聞いていたので、予定消費カロリーの半分はジェルで補って、あとは脂肪燃焼で乗り切る作戦にしました。練習のときから私には固形物での補給は向かないことがわかっていたので、ゼリーをボトルに入れてちびちびと補給したんです。全部ジェルにしたら飽きて飲みたくなくなって、バイクの途中からはひたすらつらくてしんどかったです。そうしたらやっぱりハンガーノックになって、バイクは制限時間4分前にゴール、ランのフィニッシュも制限時間15分前になんとかゴールという結果でした。ロングの1回目が思うような結果にならなかったのは、練習不足よりも補給の失敗が大きかったと思います。

安田:ロングのデビュー戦以降は、粉飴で補給がメインと聞きましたが。

岩崎:宮古島大会にリベンジしようと思ったら翌年は落選して、2014年五島大会(バラモン)が2回目のロングになりました。五島大会といえばアップダウンが激しいコースで有名なので、大会に向けてしっかり練習を積もうという意識がありました。ところが、練習をしすぎたのか、レースの1カ月半前に突然ぜんそくを発症して入院することになってしまったのです。トライアスロンやマラソンを頑張りすぎると、運動誘発性のぜんそくを発症することがあるんだそうです。
そういう状態でしたから、その年のバラモンは翌年のための下見のつもりで、完走できなくても仕方がないと思って臨みました。幸いにも初めてのバラモンを思った以上のタイムで完走できたんです。ロングデビューの宮古島よりはマシでしたが、粉飴ドリンクがメインの今回も補給はうまくいきませんでした。胃があまり丈夫ではない私は、一気に糖分をとりすぎると血糖値が激しく上下して体調が悪くなり、その後は全然とれなくなってしまうんです。それで、バイクでは全部補給できたのですが、ランでは粉飴ドリンクも飲めず、本来の力が出せませんでした。

安田:2回目のバラモンでは補給の仕方を変えてみたんですね。

岩崎:2回目のバラモンは、事前にいろいろと試したうえで粉飴と果糖を半分ずつにしてみましたが、それでも甘すぎて飲めなかったんです。しっかり計算して、粉飴、クエン酸、ココナッツオイルを混ぜたオリジナルドリンクもつくって完璧だと思ったのですが、塩を入れ忘れて低ナトリウム血症の落とし穴にはまりました。ランの途中で体が動かなくなって、なんとか完走できたという悔しい大会でしたね。バラモンで完走できないかもしれない失敗を経験して、補給を絶対にないがしろにしてはいけないとそのときに心に決めました。

安田:岩崎さんは、誰よりも研究熱心ですよね。補給の研究については、どのような試行錯誤がありましたか。

岩崎:私は自分の体力に限界があることをわかっています。さらに、家庭もあって子供もいますから、練習量や練習の運動強度を上げたりすることもなかなかできません。ほかのアスリートと同じことをしていたら、毎週ヘロヘロになって育児も家事もできなくなって、トライアスロンを続けられなくなりますから。そうなると、研究するべきことは徹底的に研究して、限られた時間の中で弱点を埋めていくしかないと決意したのです。
栄養に関する情報を集めているうちに、糖は取りすぎてはいけないこともわかりました。自分の体に合った栄養補給の量やペースを見つけるために、血糖値の計測器を買って測定しながら練習しました。ロングライドの練習では、計算して決めた粉飴の量を、何分に1回飲んで、血糖値の上下動を30分や1時間ごとに計測することを何度も繰り返しました。さらに、運動し始めてから補給を始めるまでの時間はどれくらいがいいのか、粉飴の前にブドウ糖を舐めたらどうなるか、など自分の体を使った実験を10回くらい重ねたんです。計算上の正解が私の体に合うとは限らないし、感覚的にはいい感じでもデータの数値は悪いこともあります。30分ごとにバイクを止めて計測するのは面倒な作業でしたが、その手間を惜しまなかったおかげで、自分に合った補給の量とタイミングを見つけられ、3回目のバラモンは自信を持って挑戦することができました。

安田:3回目のバラモンの補給とレースはどのようなものでしたか。

岩崎:事前に完璧にシミュレーションしていても、当日の天候・気温、体調や発汗量によって微妙なズレは必ず生じるものです。そういうこともきちんと考慮して、1時間に摂取する粉飴の量を30gと決め、少しのクエン酸とOS1パウダーと一緒に自分に合った濃度でボトルに溶かし、それを30分に1回3しました。普段の練習で使っていたものとまったく同じ調合です。あとは、血糖値を補助するブドウ糖のタブレット、脂肪燃焼スイッチを入れるための個包装ココナッツオイルを2時間に1回とりました。練習のときに計測し続けた血糖値データに基づいて細かく設定した摂取量とタイミングを、そのとおりに実行したのが3回目のバラモンでした。今回の補給は100点満点、大成功でしたね。補給がうまくいったおかげで、バイクの1周目はゆっくり走っていっぱい抜かれましたけど、2周目は明らかにハンガーノックで止まっている人たちを気持ちよくガンガン抜いて巻き返すことができたんです。
私はトレーニング量も強度もたいしたことないけど、トレーニングしている時間以外で体を強くすることをたくさんしてきたので、そこでは負けないぞと思ってレースに臨んでいます。トレーニングで培った体力を完璧に出し切るためには、正しい栄養補給が欠かせないことを、身をもって感じた大会でした。

安田:粉飴をどうやってお知りになったんですか。また、粉飴のおすすめポイントも教えてください。

岩崎:粉飴との出会いはトライアスロンを始めて2年目くらいですね。最初はうわさに聞いて「マルトデキストリン」で検索したら、思いのほか値段が高だったんです。安いマルトデキストリンで粉飴っていうのがあるらしいという情報を入手して、Amazonで検索したら「これは、めっちゃ安い!」と速攻で買いました。あまりの安さに怪しい偽物じゃないかと思ったくらいでした。この値段の安さは、とても大切なポイントです。粉飴に出会う前は、便利なスポーツエナジージェルをレースのときだけ利用していました。毎日の練習のときも全部ジェルにしたら、お金がかかりすぎますから。でも、本番と同じものを練習でも使わないと、本番で補給のタイミングや量がわからなくなります。毎週やっているロングの練習でも本番のレースでも使える補給には、値段が安くて、飽きのこない味というのが絶対条件です。その点、粉飴は値段が安いし、甘すぎないのでいろいろな飲み物に混ぜても味を邪魔しないし、どんなドリンクに混ぜても合います。それがよかったんです。

安田:トライアスリート界における岩崎さんの存在感がとても大きいのは、選手としての素晴らしさに加えて、ブログでの情報発信力のすごさによるものではないでしょうか。

岩崎:ありがとうございます。ブログは基本的に1日3回更新しています。朝の練習日記、夕方の練習日記、その間に練習日記とは関係のない記事を書くことにしています。実験してわかったことなどですかね。さらに週報も自分のトレーニング記録として出しています。自分のためのトレーニング記録や研究をただブログで書いているという感覚です。人の目に触れると思うと、読む人が理解できるようにまとめるし、みんなが知りたいことを研究して、どんどん調べ足していくので、何よりも自分にとって素晴らしいコンテンツになるんです。ですから、ブログは自分の研究成果をまとめた戸棚の役割を果たしてくれています。私はバラモンの練習に入る前に、ブログで前年の練習記録をざっと見るんです。そうすると、課題や改善点が見えてくるので、ブログには方向修正ツールという役割もありますね。
ブックマークして毎日ブログを見に来てくれる方や、トライアスロンやマラソンのブログが好きな方、ランキングサイトから来てくれる方など、たくさんの方がブログやSNSに訪問してくれています。ブログのおかげもあって、たくさんの人から「おかん、おかん」って言ってもらえて、私もうれしいし、気分がいいです。ただ、あくまでも個人的な記録として書いているものですし、私は運動生理学や栄養学をちゃんと勉強しているわけではありませんので、ご参考程度に活用頂ければなと思います。

安田:これからのご活躍、全国のトライアスリートのための情報発信を期待しています。本日はありがとうございました。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン高倉 豪 様

トライアスリート。元ITマネージャーでWatershed Scientist。現在(株)ウイッツコミュニティ ウィル事業部チームリーダー兼相模原市環境情報センター所長
2005年度より「輪千レーシング」で自転車実業団登録、現在E2。JCRC Sクラス。
Triathlonは「Monster Triathlon Club」所属

2017年 Ironman Mont Tremblant
2015年 ITU Long Distance Triathlon World Championship 完走
2015年 Ironman Japan 年代別3位(総合42位)
2015年 Ironman World Championship完走
2013年 佐渡国際トライアスロンAタイプ(総合21位)
2010年 Ironman Langkawi (総合30位)
2005年 Xterra World Championship完走
2004年 キングオブ王滝(3位)

現在も本格的なトレーニングを続けていらっしゃいますが、トライアスロンはいつごろからされているのですか。

私がトライアスロンを始めたのは学生のころで、今から27年前です。まだ、メジャーなスポーツではなく、トライアスロンという競技は知っていて、ときどき雑誌を購入するという感じでした。そんなときに、第1回トライアスロン大学選手権が行われることを知って、じゃあやってみようかな、と。夏休みに市民プールで監視員のアルバイトをして、そのお金でバイクやスーツなど用具一式を買いました。最初のレースとなった第1回大学選手権は、競技人口が少なかったので誰でも出られて、いきなり本戦でした。私は最後から数えて10番に入るような結果だったんです。第2回は東日本と西日本に分けて予選が行われ、予選は通りましたが、本戦に行ったらまたビリから10番目くらいでした。大学時代はこんな感じで、上位に入ることはありませんでしたね。その後、アメリカのコロラドにある大学院に留学し、比較的時間に余裕があった1年目は留学先で少し練習したり、ローカルの大会に参加したりしていました。さすがに2年目や3年目は勉強が忙しくてトライアスロンから離れていました。日本に帰国して就職してからは、さらに忙しくて大会どころか日々のトレーニングをする時間もとれませんでした。30歳で転職して少し時間ができたので、久しぶりにトレーニングを再開したら、5km走るのに45分もかかったんです。体力に自信があった学生時代と比較して、体力低下ぶりには自分でも驚きました。

まだトライアスロンがメジャーなスポーツではない時期は、どのように練習されていたんですか。

まわりにトライアスロンをしている人いなかったので、ハワイを6回優勝しているデイブ・スコットという有名選手が書いたトライアスロン本の翻訳版を読んで独学し、監視員の休憩中にスイムが上手な人に教えてもらったり、隣のグラウンドで走ったりして、ひとりで練習しました。その後は、英語の勉強を兼ねて定期購読したアメリカのトライアスロン雑誌が練習に役立ちました。日本の雑誌は、練習について書かれた記事が少ないんですけど、アメリカのトライアスロン雑誌は、練習の記事が豊富だったんです。わかるところをピックアップして、見よう見まねで練習していましたね。そのおかげで、ハートレート・モニターを使ったトレーニングは早くからやっていましたし、アメリカの3種目のバランスを重視する考え方に影響を受けました。

トライアスロンの魅力を教えてください。

トライアスロンは、競技時間が10時間くらいあります。周到に準備して臨んでもうまくいかないときもあるし、レース中にもいいときと悪いときの波があるんです。例えば、バイクのときは調子悪いと感じていても、ランは足が動くこともあります。ランの前半はいまいちでも、最後まで粘れることもあります。ぼくはバイクで飛ばしすぎて、走れなくなる時がありますが、それでもランは4時間以内におさめています。マラソン単体のベストタイムは3時間15分と、特別すごい記録ではないんです。ランだけだとサブスリー(市民ランナーで3時間を切る人)の人には負けると思いますが、トライアスロンでは私は3時間半から4時間で42.195kmをまとめられるので、最終的には早くゴールできるんだと思います。ラン単体、スイム単体、バイク単体で速い人はたくさんいますが、3つの競技の総合力を競うというのがトライアスロンの魅力ですよね。

経歴を拝見すると、トライアスロンだけに専念していたわけではないんですね。

30歳でトレーニングを再開したとき、ロングの大会に出たいと思い、5年後にコナの大会(アイアンマン世界選手権)に出ることを目標にし、それに向けた5ヵ年計画を立てました。1年目の目標は、ハーフのトライアスロン大会に出られる程度の体力とスピードをつけること。2年目の目標は、ハーフの距離で小さめの大会で上位に入ること。3年目の目標は、小さな大会でトップを狙うこと。4年目にアイアンマンに出て完走して、5年目にどこかの予選で入賞してアイアンマンの参加権利であるスロットを獲得してアイアンマンに出るという計画です。4年目に腕試しでアイアンマン・マレーシアに挑戦しました。スイムで飲んだ海水と、バイクのエイドで飲んだ水にあたって、体調を崩し結果は散々でした。同じように暑い気候条件でこの状態では、アイアンマンに出るのは夢のまた夢と感じた大会でした。5ヵ年計画に軌道修正が必要だと痛感し、2005年はアイアンマンより世界選手権を狙いやすいエクステラ(オフロード版トライアスロンでスイム、マウンテンバイク、トレイルランの3種目)の日本予選に出場しました。そこで年代別上位に入ると、アイアンマンの2週間後に同じハワイ島で行われるエクステラの世界選手権に出られるんです。おかげさまで、そこでエクステラの世界選手権に出ることができました。マウンテンバイクのパートは、猛スピードが出る下り坂や道端のサボテンなど怖かったですね。でも、ランは山を走り、ビーチを走り、ゴルフ場の中を走り、最高のロケーションでした。それが2005年で、アイアンマンに出たのは2015年ですから、実際にはそこからまだ10年かかりました。

トライアスロンという過酷な競技を長年楽しむこつのようなものはありますか。

ほかのトライアスリートの方たちは、1年間に2、3回ロングの大会に出て、合間に短いのも出て、年間5−6本のレースに出る方も多いです。私の場合は、1年に1~2回の大会しか出ません。周りの人たちに話を聞いても、トライアスロンを始めて2、3年目までは、体力もつくし、ぐんぐん成績も伸びるので、楽しくてのめりこんでいくみたいなんです。でも、やりすぎるとけがをしたり、体への負担がかかりすぎるうえに、精神的にも疲れてしまいます。これはトライアスロンに限らず、自転車のロードレースなどでも、精神的・肉体的に疲弊して、始めて5年くらいで辞めちゃう人って結構いるんですよね。そういう人たちをたくさん見てきたので、私は1年に1レースか2レースと決めています。3週間みっちり練習したら1週間休むという練習方法がありますが、私はもっと長いスパンで考えていて、3年頑張ったら1年はレースを休むという感じです。あるレースに出てうまくいかなかったから、半年後のレースに再挑戦、といったことはしません。練習してトレーニングすることはもちろん重要ですが、やりすぎないということも同様に重要だと思います。

高倉さんの栄養補給について教えてください。

一般的に言われている栄養補給の量を私がとるとお腹を壊すことがたびたびあり、補給の量を少しずつ減らしながらもパフォーマンスを下げない方法を2013年くらいから模索してきました。どの程度少ない量まで減らせるか実践のレースで試しました。それでも途中でハンガーノックになることもなく、自分の適量の把握に手ごたえを感じました。準備からレース中のコンディションまで、うまくはまったレースでしたね。レース中も冷静に頭が働きましたし、集中できました。途中で何カ所かある折り返し地点で前との差や後ろとの差もわかったのも力がわきました。
また、いつもはレースの後は完全休養期間を設けていますが、そのときはレース後から練習を再開したり、事前にレースのコースを下見したりアイアンマン・ジャパンに備えることができました。

補給量を抑えぎみにしたというお話がありましたが、栄養補給には個人差があるんでしょうか。

ありますね。しかも、個人差には、吸収できる個人差と消費する個人差の2種類あります。同じ運動をしていてもハートレートを低く抑えられれば、消費するカロリーを少なくできるわけです。ハートレートが85%のときと、70%のときでは、消費カロリーが全然違います。一般的には、ハートレートが高いと、あまり脂質を使わないで糖質やグリコーゲンがメインで消費していきます。しかし、ハートレートを低く抑えて走り、そういうトレーニングをしていれば、脂肪をエネルギーとして使う割合を高くすることができます。特にロングの場合、私はできるだけ脂肪を消費する走り方を心がけています。また、練習でもハートレーをある一定以上あげないことによって、できるだけ早く脂肪を燃焼させるモードに移行させるトレーニングをしています。スピードを上げるときもむやみに上げるのではなく、ある一定のハートレートを超えない範囲でスピードアップします。これを続けていると、低いハートレートのままスピードがついてくるんです。
4時間程度かけて100㎞のバイクライドをするとします。普通は3000~4000kcalくらい消費するので、かなりの糖質を持参すると思うのですが、ぼくの場合は朝ご飯を食べていれば、水の補給だけでいけますね。ただ、栄養補給をしないと疲労のリカバリーが遅れるので、1時間に100kcalくらいの補給はするようにしています。先月は2回ほどバイクで山中湖-東京間の往復(約120km)という練習をしました。アイアンマンのレースと同じくらいの出力(FTP70%)でだいたい4時間半くらいかかりましたが、その間に摂取したのは700kcalでした。それでもぼくの体には問題ありません。
レースのときは、バイクの後のランのことも考えてもう少しとりますが、ほかの選手と比べるとぼくが摂取するカロリーは圧倒的に少ないと思います。

栄養の吸収のほうは、いかがでしょうか。

吸収するほうは、単純に胃腸が強いか弱いかというのもありますが、一般的に1時間にとれるMaxは300k〜400kcalと言われています。1時間の摂取量が400kcalだとして5時間バイクに乗ると、2000kcalですよね。雑誌や本にも、それくらい摂ったほうがいいと書いてあります。もちろん摂れる人もいますが、私は経験からしてそんなにとると体調を崩すんですね。また、何かを食べると胃腸に血液がいって、筋肉などへの血液が少なくなるというのもあります。運動強度が高いときにカロリーをとっても吸収できず、逆に運動強度が低いときはカロリーが吸収しやすくなります。知り合いから栄養補給のアドバイスを求められるときは、栄養補給はケースバイケースだし、摂れるときはとったほうがいいけれど、教科書通りとらなくてもいい場合もあるから、自分の体と相談しながら試していくしかないと伝えています。個人差があるため、栄養補給の量や方法はとても難しいと思います。
一番よくないのは、摂りすぎて途中からまったくとれなくなってしまうことなんです。下手するとレースのリタイアにつながりますから。

高倉さんは、かなり前から粉飴を使ってくださっているとお聞きしました。

そうなんです、かなり前から粉飴を使っていますよ。ぼくが使い始めたとき、少なくともぼくの周りで粉飴を使っている人はいませんでしたし、私が粉飴を気に入っているのは、甘さが砂糖より控え目で、自分好みの味にアレンジできる点です。私が粉飴を使って自作ジェルをつくるときは、カルピスほっとゆず・かりん味を少しだけ足します。ほかにもいろいろな味で試した中で、ゆず・かりん味が一番ぼくの口に合ったんです。自分の好きな味にできるというのはいいですね。この前、120kmのバイクライドを2回したとき、粉飴をボトルに溶かして750kcalにして持っていきました。

粉飴以外にどのようなもので栄養補給していますか。

粉飴のほかに以前から使っている補給食は、ぬれ煎餅です。液体だけではなくて、固形物も食べたほうがいいとよく言われているので、パワーバーとかシリアルバーも試してみましたが、これというものはありませんでした。ぼくがトライアスロンを始めたころはナトリウムが入っているものはほとんどありませんでしたからね。そこで、調査研究好きな私は、海外から取り寄せ可能なジェルやバーをできるだけ多品種入手し、日本製のようかんやお煎餅などもいろいろと買って、成分をすべてチェックしました。同じものをバイクとランで、さらに運動強度が高いときと低いときにとるとどうなるかを自分で比較してレポートにまとめたんです。そうして補給食として何をどれくらいとるのが最適なのかを調べた結果、ぬれ煎餅が一番ぼくに合っていたんです。ぬれ煎餅の良い点はたくさんあります。まず、お煎餅に使われているお醤油は、グラムあたりのナトリウム含有量が梅干しと同じくらいなので塩分補給ができて、カロリーもあります。さらに、ぬれ煎餅のしっとりした食感はランのときに食べやすいんです。固いものは走りながら食べにくいし、粉っぽいものは口の中の水分を持っていかれますからね。ほかの補給食は、粉飴もそうですが、ジェルやようかんなど甘いものが多いです。甘いものばかり食べて飽きてきたところに、日本人にとってなじみのある醤油味のぬれ煎餅はいいですよ。練り梅や干し梅を愛用している人もたくさんいますが、私には合いませんでした。2014年くらいからは、粉飴を使った自作のジェルとぬれ煎餅がぼくの定番になっています。いろいろな人にその組み合わせを紹介したので、ぼくの周りでは粉飴とぬれ煎餅派はいますよ。

特に長いレースになると、栄養補給ひとつで結果が変わることがあるほど大事ですよね。

プロの人に話を聞いても、補給は難しいって言いますね。プロの方には、だいたいスポンサーがついていて、そこの商品で栄養をとるらしいですが、コースや天候などの条件がレースごとに違うし、その日のコンディションが大きく左右します。ですから、前回とってよかったものが今回ははまらないということもあります。私が漠然と思っているのは、レース当日のコンディションも大切ですが、普段の食生活も含めて、レースに至るまでのコンディションが非常に大事だということです。トライアスロン歴は長いですが、栄養補給の正解はまだわからないですね。
競技時間が12時間にもおよぶウルトラマラソンなどは、補給のタイミングを普段の生活に近づけるという話を聞いたことがあります。つまり、日常生活で朝・昼・晩の食事をする時間になったら時間をかけて固形物をとります。その合間はジェルでつないで補給のリズムを整える人もいるそうです。栄養補給の仕方は人それぞれですから、練習やレースでいろいろな方法を試し、研究されるといいと思います。

奥深い、貴重なお話をありがとうございました。多くの方が参考になると思います。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン篠原 知美 様

2018年 ITU 世界トライアスロングランドファイナルGold Coast(予定)
2017年 ITUトライアスロンワールドカップ宮崎大会 年代別優勝
江戸前トライアスロン女子総合優勝(2連覇)
ITUロングディスタンストライアスロン世界選手権Penticton エイジ24位(日本人2位)
2016年 東京マラソン サブ4
第32回全日本トライアスロン宮古島大会(年代別7位、総合64位)
五島長崎国際トライアスロン大会・バラモンB(年代別優勝)
第10回大雪山忠別湖トライアスロン大会(年代別優勝、女子総合4位)
第2回木更津トライアスロン大会(SP女子総合3位)
江戸前トライアスロン大会(女子総合優勝)
2015年 第31回全日本トライアスロン宮古島大会
第1回木更津トライアスロン大会(SP女子総合優勝)
2014年 第30回全日本トライアスロン宮古島大会
那覇マラソン サブ4
2013年 佐渡国際トライアスロン大会B
江戸前トライアスロン(女子総合3位)
2012年 幕張チャレンジトライアスロン (年代別優勝、総合4位)
第3回館山わかしおトライアスロン(SP女子総合2位)

2012年にトライアスロンデビューされてから、すごい成績を出されていますが、もともとどのようなスポーツをされていたのですか。

中学、高校、大学、社会人までは陸上の短距離をやっていました。一番速かったのは、中学時代ですね。社会人になってからも、CAとして国際線に乗務しながら、会社のランニングチームにも所属して、仕事の合間に大会に出たりしていました。

短距離なのに、トライアスロンですか? ほかのトライアスリートの方たちにも多いのですが、トライアスロンの練習を始めてから大会に出るまでの期間がかなり短いですよね。

2010年に客室乗務員の仕事を辞めるときは、まさか自分がその後トライアスロンを始めるとは思ってもいませんでした。退職後、挫骨神経痛のリハビリのためにプールに通い水中ウォーキングをしていたんです。ちょっと顔をつけて泳いでいたら、アクアスロンに出てみたら?と言われて、2ヵ月後に大会に出ることになりました。出場が決まってから、初級クロールに通って、スイムを一から練習しました。
そして2012年、高校の同級生と一緒に6月開催のトライアスロン大会に出ることになり、慌てて5月にバイクを買いました。というわけで、私がトライアスロンを始めたきっかけは、ノリと勢いです。
ノリと勢いで参加したデビュー大会で、なんと表彰台にのぼることができました。その感激に加えて、ゼリー飲料を何箱ももらえたのがうれしかったですね。次の2試合目では、賞品として高価な時計をいただいてしまって、トライアスロンを始めて間もなくても入賞するとすてきなものがたくさんもらえてすごいと思いました。

練習期間がほとんどなく大会に出られたご苦労はありましたか。

勢いでエントリーした初レースは、ほかの方たちのアドバイスやご親切なくして完走はできませんでした。ウェットスーツをレンタルしたFLEETさん(BIKEショップ)でいろいろと教えていただきましたし、レース当日には、ほかの選手に「すみません、今日が初めてなんです」と言って聞きまくりました。皆さん親切にシューズのセットの仕方やスイムからバイクに乗り換える手順などを教えてくださり、何もわからない状態でもなんとか完走できました。ひとつ言えるのは、トライアスリートの皆さんは、とても親切だということです。

篠原さんは腰の大けがや大変なご病気をされたとお聞きしました。

初レースから表彰台が続いて、トライアスロンが楽しくなり、翌年はたくさんの大会にエントリーしました。ところが、春にぎっくり腰になり、治ったころに今度は交通事故に遭いました。このときのむち打ちの影響で、けがが治ってからもよく立ちくらみがするようになったのです。1カ月後ぐらいに、家の階段で立ちくらみがして、転んで腰を激しく打ちました。痛くて動けない状態で、何とか自力で救急車を呼びましたが、身体の感覚がどんどん失われていき、遠のく意識と戦いながら死にそうな思いで玄関の鍵を開けましたが、その後のことはほとんど覚えていません。搬送先の病院で検査した結果、脳は大丈夫でしたが、腰はぽっきり折れていました。もうさんざんな1年でしたね。
腰を骨折してから、2014年と2015年はレースの数を抑えぎみにして出場していましたが、今度は会社の健康診断である病気が見つかったんです。自覚症状がまったくなかったことと、結果が再検査ではなく要治療だったことに動揺しました。そしてそれは、大会の2週間前というタイミングだったんです。ドクターは、急を要するものではないし、オペをしてすぐに大会に出るのは難しいだろうということで、治療は大会後にしてもらいました。そんな状態でしたから、これが私にとって最後のレースだろうと思って臨んだのが、「第1回木更津トライアスロン大会」です。その大会で、なんと総合優勝することができました。最後を優勝で飾って引退かと思ったのですが、治療したあとは、すっかり元気に戻ってきました!(笑)

度重なるけがや病気と戦いながらも、宮古島大会に4年連続4回完走されていますね。

腰のリハビリも続けていましたし、私は短距離出身だし、ロングは引退しようと思ったところに2014年宮古島大会のエントリーが始まりました。トライアスロン仲間から「どうせ当たらないから、エントリーだけはしておきなよ」と言われてエントリーしたら、私だけ当選したんです。一人で参加するのも嫌だし、スイム3キロ、バイク155キロ、ラン42.195キロなんて無理だと少し後ろ向きだったんですが、みんなから「当たったからには出ないとダメだ」、「1回辞退したら次はもう絶対に当たらない」と発破をかけられ、出場を決意しました。十分な練習はできませんでしたが、なんとか宮古島大会を完走することができました。おかげさまで、それから4年連続4回完走です。

軽い気持ちで始められたトライアスロンにここまで情熱を傾けるようになったのはなぜだと思いますか。

普通のことを言いますけど、トライアスロンはとても苦しいものです。やっている最中に「こんなに苦しいことにお金を出して、子どもたちを母にお願いしてまで、私は何をやってるのだろう」って思います。でも、完走したときの達成感や満足感は何にも代えがたいんですよね。今年の6月にも「熊本地震復興支援 第32回天草宝島国際トライアスロン大会」に参加してきました。ラン最終周で抜かれて、年代別の優勝を逃して2位だったのです。年代別で優勝した方は、九州では有名で、ほかの大会でも総合優勝しているすごい方なのでしかたがなかったのですが、来年もまたリベンジしに行きたいって思ってしまいますね。逆に、勝ったり入賞したりすると、「また次も!」となるので、どちらにしてもやめられないです。

篠原さんはアスリートフードマイスターの資格をお持ちだと聞きました。どうしてその資格をとることになさったんですか。

もともとお料理が好きで、主婦向け女性誌に毎月出て海外のものを紹介したり、当時日本に入る予定のIKEAを紹介したり、栄養があって彩りや盛りつけがきれいなお料理をつくったりしていました。
その後、雑誌のお仕事からは離れてトライアスロンを始めるわけですが、けがをして練習もレースができない時期がありました。そのとき、友だちに「身体が使えないなら頭を使え。寝ているだけじゃだめだ」と言われて目覚めました。腰を骨折して寝返りも打てなかったので、横になりながら栄養の本を読んで勉強しました。日頃から栄養を考えた食事をつくるように心がけていましたが、アスリートに特化したアスリートフードマイスターとしての勉強を始めたのはその入院しているときですね。アスリートフードマイスターの説明会、試験には、退院後に杖をついて受けに行きました。

アスリートフードマイスターとは、どういうものですか。

アスリートフードマイスターとは、「アスリートのパフォーマンスを最大化するために、年齢別・種目別・時期別に合わせ、最適な食プログラムを提供する人材」(アスリートフードマイスター協会のHPより)です。野菜ソムリエ協会の資格の1つで、アスリート向け栄養学の資格としてはたぶん国内初だと思います。
国家資格の管理栄養士と違って、アスリートフードマイスターは民間資格です。プロのアスリートやオリンピックを目指すような方は、実績のある管理栄養士さんに頼んで指導してもらうと思いますが、私たちのようなアスリートフードマイスターでも十分にお役に立てると思います。管理栄養士とアスリートフードマイスターの資格を両方持っている方もたくさんいらっしゃいます。

篠原さんと粉飴の出会いや、使用方法を教えてください。

幸い去年出た大会全てに入賞して、表彰台で毎回粉飴をもらいました。表彰式が終わると、もらったそばから粉飴を欲しいという男性陣にほとんど配ってしまいました。この粉飴を気に入って使っているのは、男性のほうが多いみたいですよ。
粉飴を差し上げた方たちは、粉飴で自分好みのドリンクやジェルをつくっているようですが、私は普段はあまりジェルを飲まないのでレースでしか試したことがありません。試合の直前に食べるパウンドケーキを焼くときには、大さじ5杯強の粉飴を使います。杏のコンポートを入れたパウンドケーキの場合は、それよりやや少なめです。自作のパウンドケーキをレースまで持っていければいいのですが、傷んでしまう可能性があるのと、試合当日の朝は、気持ちは食べたくても緊張であまり食べられないことが多いので、パウンドケーキは前日と試合の前に家で食べて、レース中は市販のものを利用します。
おススメなのは、杏やいちごなどの季節の果物を粉飴で煮てジャムにすることです。ご紹介したようなケーキに入れたり、ヨーグルトにかけたり、炭酸水に入れて飲むなど、普段の食事にも活用できますよ。

練習やレースでは、どのように栄養補給をされているのですか。

練習では、グルメライドと言うのですが、行った先で、おいしく人気のお店に入って食事をするんです。真剣に練習されている方は、しないみたいですけど。(笑)
レースでのカロリー計算は、かなりアバウトかもしれません。男性のほうが方程式に当てはめたりして、きっちり計算する傾向にありますね。私の性格なのでしょうけれど、カロリーの数値にあまりとらわれず、自分の中でだいたいこれくらいとれればOKという感覚を大事にしています。
ロングでは6000~8000kcal消費すると言われていますが、人によってそれ以上とる方もいれば、気持ち悪くなってとれない方もいます。さらにいえば、その日のコンディション、当日の気温や気候、汗のかき方、前日に何をどれくらい食べたかによって、栄養補給の内容も量も変わります。以前は重宝したジェルでも気持ち悪くなったり、バナナやおにぎりのような固形物を食べられるときもあれば、受け付けなくなるときもあって、試合ごとに状況が異なりますから、臨機応変に対応できるようにいろいろなものを持っていきます。今年はおにぎりを前半に食べるようにしました。トライアスロンでは小さくて軽くて甘すぎず、しかしカロリーはしっかりあるジェルがあると便利ですね。
補給のタイミングは、「15キロで1回」などと、距離で設定するのではなく、距離はスピードによって変わってくるので、時間で考えます。私の場合は、これも厳密ではありませんが、30分に1回飲んで、約45分に1回固形物をとるようにしています。

篠原さんは女子の年代別日本代表として8月に世界選手権に参加されるそうですね。

そうなんです。今、世界選手権に向けて練習をしていますが、今回の大会のスイム会場は湖で、水温は19度以下が予想されます。水温が低かった過去の大会では、低体温になって完走できなかった方がいるので、ちょっと心配ですが、日本人の最下位にならないように最後まで頑張りたいと思います。
それにしても、中学以降は結果があまりでなかった学生時代と比べると、トライアスロンを始めてすぐに表彰台に登れて、数年で日の丸を背負って国の代表に自分がなれたなんて夢のようですね。数年前には、泳いだりこいだりしている今の自分の姿なんて考えられませんでしたから。
また、子育てしている期間は、〇〇ちゃんママや〇〇くんママだった私が、トライアスロンの世界では篠原知美選手という一個人になるんです。最初に名前をコールされたときに、誰かのママとして頑張るのではなくて、わたしという個人として頑張らなきゃいけないことに気づきました。今度の世界選手権も、完走を目指して頑張ります。

世のお母さん方も大きな勇気をもらわれるでしょう。頑張ってください。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン川本 和美 様

2018年 TNF100 タイ(100kmトレイルレース)(予定)
2017年 房総横断70km(予定)
志賀高原エクストリームトレイル ロング(女子優勝)
上州武尊山 みなかみ75k(女子総合 4位)
佐渡トライアスロン Aタイプ(女子総合 4位)
館山若潮フルマラソン(女子3位)
トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国(女子100km優勝)
2016年 館山若潮フルマラソン(女子優勝)
全日本トライアスロン皆生大会(女子11位、年代別優勝)
佐渡国際トライアスロン大会(Aタイプ女子優勝)
鋸山トレイル30km(女子優勝)
2015年 全日本トライアスロン皆生大会(女子13位、年代別4位)
佐渡トライアスロン(Bタイプ女子11位 年代別3位)
2012年 七尾湾岸トライアスロン大会ショート(女子10位、3時間00分23秒)

すばらしい成績を残されていますが、学生時代からやられていたのですか。

川本:学生時代はずっと陸上部に所属していて、長距離を走るのは好きでした。社会人になってちょっと太ってしまい、ダイエット目的で走り始めたのが約10年前です。のめりこんでしまう性格のようで、もともとはロードランだけだったのに、バイクに乗る友人がとても格好良く見えて、トライアスロンを始めたんです。
私の周りでトライアスロンを始めたきっかけで多いのは、ダイエット目的でスイミングを習っていた人が、トライアスロンの練習で泳いでいた人にやってみないかと声をかけられて始める、マラソンの大会で一緒になった人にバイクにも乗らないかと誘われて始めるといったパターンです。トライアスロンをしている人が自分の練習をしながら、バイクだけ、スイムだけ、ランだけやっている人を見つけて巻き込んでいくんです。全部やったほうが楽しいですから。トレイルランニングはランの練習の一環として始め、トレイルランナーのファッションの格好良さに魅かれてはまっていきました。

なるほど。レースに出ることになるのには何かきっかけがあったんですか?

川本:一緒に練習している仲間があるレースに出ることになって、私も誘われたんです。飲み会でついポチット出場ボタンを押してしまったというか…。

その後はどんなレースに参加されていますか。

川本:デビュー戦は、2012年の「七尾湾岸トライアスロン大会ショート(女子10位、3時間00分23秒)」で、得意のランで何とかくいこむことができました。そして、初めてのレースでコースを知ることができて、もしかしたら2回目はもっといいタイムや順位が出るのではないかと欲が出て、レースにはまってしまいました。2015年に「全日本トライアスロン皆生大会(女子13位、年代別4位)」、「佐渡トライアスロン(Bタイプ11位 年代別3位)」、2016年「館山若潮フルマラソン(女子優勝)」、「全日本トライアスロン皆生大会(女子11位、年代別優勝)」、「佐渡国際トライアスロン大会(Aタイプ女子優勝)」、「鋸山トレイル30km(女子優勝)」が主な参加レースです。今年は、「館山若潮フルマラソン(女子3位)」、「トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国(女子100km優勝)」に出場し、これから「北丹沢12時間山岳耐久レース」「佐渡国際トライアスロン大会Aタイプ」「みなかみ町スカイビュートレイル60」、「FunTrails100K Round秩父&奥武蔵[通称FTR100]」などに参加したいと思っています。

普段は、どのような練習をされているのですか。

川本:私の練習はランが中心です。ランは、トライアスロン、トレラン、マラソンのどれでも通用する基本です。平日は、朝に1時間のローラーとロードランを10km~18km走る感じでしょうか。週末は、一人でロードランか房総半島でバイクの練習をします。バイクでもトレイルでも、主に使う筋肉は太ももの裏のハムストリングスなので、バイクの練習はトレイルの練習にもなるんです。誘われたら山でトレイルの練習をしたり、ロードバイクの練習会に参加したりすることもありますね。そして、次の週末にレースがなければ、木曜日を休養日にしています。

トレーニングやレースで、やりすぎもよくないということでしょうか。

川本:そのとおりです。5~6年前にけがをして、治るのに3ヵ月もかかった経験から、練習量はある程度コントロールしています。リハビリ中の3ヵ月もじっとしていられなくて、練習で走っていた距離を歩いたりしていました。歩くだけで身体の状態も変わり、身体を動かすことがストレス発散となります。練習ができるようになってからは、少しずつ強くなって、レースで成績を収めることができ、自信がついて前向きになるなど、いいことがつながっていきます。やりすぎなければ、いいことだらけです。

最近ではバイクで200㎞以上乗れるようになったり、トレイルランで100㎞走れるようになったり、競技の種類がどんどん増えていますよね。当時始められた頃には想像もしなかったようなことが、今起きている感じですか。

川本:まったくそうです。軽い気持ちで走り始めた当時は、ランで30㎞以上走ったり3㎞以上泳ぐなんて、絶対に私にはできないと思っていました。山で100キロ走るなんて、私にはぜったいにできないと思っていました。走っていたら仲間ができて、楽しいからスイムやバイクもやってみれば?って誘われてトライアスロンに出るようになって、トレランも始めてしまいました。

それがもはや、誰もかなわないチャンピオンです。すごいですね。トレイルランニングとトライアスロンには、違う良さがありますか。

川本:トライアスロンのロングと長い距離のトレイルランニングは、どちらも動く時間が10時間以上になるので、さほど変わらないように思います。トライアスロンは長い時間でも3種目あるので気分転換できるんです。トレランはコースに変化があっておもしろいですし、どちらも楽しいと思います。

粉飴はいつごろ、どのようにお知りになりましたか。

川本:2016年の佐渡国際トライアスロン大会で知りました。私は固形物で栄養をとれるほうなので、練習会では安くて手軽なスポーツようかんをよく利用していました。この白い粉が栄養補給にいいなんて、はじめは半信半疑でしたよ。調べてみると成分がスポーツようかんと似ていて、いろいろな味付けができる利点があるので使い始めました。私はドリンクにも溶かしますが、粉飴を混ぜ込んだ粉飴ケーキにしてレース会場に行く前に食べます。多くの選手は、家を出発してからスタートまでの間にあまり栄養補給しないようですが、私はスタート前にこういうものを食べて、へたらない体づくりをしてレースに臨みます。こうしてカーボローディングして力をしっかり貯めておくと、レース中は液体の粉飴ジェルを補給するだけで乗り切ることができるんです。私はレース前のこの栄養補給が大事だと思っていて、皆さんにもおすすめしたいですね。

川本さんのように、スポーツをするときは粉飴ケーキのようなもので栄養をとって体の準備をすることは非常に大切だと思います。しかし、一般的にダイエット目的で運動している人は、運動中に栄養をとることに抵抗がある方が多いようです。そういう方たちに向けて、何かアドバイスはありますか。

川本:やはり、体が動いている間は、食べたり飲んだりして栄養をこまめに補給しないと駄目ですね。体を動かしたら、脂肪が燃えて、カロリーを消費します。使った分を補給しないと、動けなくなります。食べることは悪ではなく、動ける体づくりをしていると考えたらいいのではないでしょうか。体を動かしている間の補給と併せて、レースや練習後はアミノ酸系をとって回復することも大事だと思います。

ありがとうございました。女性アスリートのリーダーとしてこれからも頑張ってください。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン谷口 滋彦様

2017年 稲毛海浜公園マラソン(優勝)
トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国(100km優勝)
2016年 佐渡国際トライアスロン大会(総合25位、年代別2位)
FunTrails100K Round秩父&奥武蔵[通称FTR100](27位)
2015年 ハセツネカップ(男子総合139位、年代別12位)
佐渡国際トライアスロン大会(総合90位、年代別4位)
2014年 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン(総合146位、年代別12位)
身延山七面山修行走(75位)

トライアスロンはどのようなきっかけで始められたのでしょうか。

谷口:就職した当時、私は今より太っていました。それで、運動して痩せないといけないと思い、配属先に引っ越すときに、父のロードバイクを勝手にもらっていきました。引っ越し先は秋田で、夏はロードバイクに乗り、雪がたくさん降る冬は自転車ではなく水泳をしました。それで、ある時にふと「あと走れるようになれば、トライアスロンできるやん」と思い、最後にランを始めたんです。

昔からスポーツが得意だったんですか?

谷口:いえ、高校時代は剣道部でしたが、長距離走が嫌いでした。高校のマラソン大会ではスタートして500メートルで草むらに隠れてブービー賞だったこともあるくらい、スポーツは得意ではないんです。(笑)
私の個人的な意見としては、スポーツが大好きで得意というわけではない方でも、トライアスロンをできると思います。特に距離が延びれば延びるほど運動神経より努力と根性の世界になりますから、練習を重ねれば確実に強く早くなることができます。ですから、何かのスポーツをやっていたことは、あまり関係ないように思います。

健康のためにジョギングを始めた方がトライアスロンに行きつくケースは多いように思いますね。周囲の方々もそのような方は多いですか?

谷口:健康や体力アップのために始めた方もいれば、お酒を美味しく飲みたいから始めたという方もいます。(笑) チームの仲間と練習後や、レース後にお酒を飲むと楽しいじゃないですか。そういう点では、仲間づくりやコミュニティづくりでトライアスロンにはまっていく人もいます。ぼくの場合、あまりストイックな性格ではないので、一人ではなかなか練習できなかったと思います。トライアスロンのトレーニングを始めて1年くらいで地元の大会(2012年象潟(きさかた)トライアスロン大会)に出場できたのも、地元のトライアスロンチームに所属して仲間と一緒にトレーニングしていたからだと思います。

練習開始から1年でレースに出るなんてすごいですね。最初のレースに出てからは、毎年のようにレースに参加されてきたんですか。

谷口:そうですね。2012年か2013年に「田沢湖マラソン」でマラソンデビューしました。その後、転勤で千葉に引っ越し、また地元のトライアスロンのチームを探して入ったんです。そのチームは、長めの距離を練習するので、せっかくだから自分もレースの距離を伸ばしてみて、2014年は「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン(総合146位、年代別12位)」、初トレイルで「身延山七面山修行走(75位)) など、トライアスロン以外のレースにも参加しました。チームのトレイル仲間から気軽に「ハセツネに出よう」と声をかけられて、2015年は「ハセツネカップ(男子総合139位、年代別12位)」に挑戦したり、「佐渡国際トライアスロン大会(総合90位、年代別4位)」に出ました。2016年は「佐渡国際トライアスロン大会(総合25位、年代別2位)」、「FunTrails100K Round秩父&奥武蔵[通称FTR100](27位)」という大きな大会に出て、2017年は2月に「稲毛海浜公園マラソン(優勝)」、5月に「トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国(100km優勝)」に出場しました。今後もいろいろな大会に参加したいですね。

谷口さんは、普段はどのような練習されているんですか?

谷口:平日は、朝5時から出勤前までの時間が主にランの練習、仕事の後はスイムの練習が中心です。土曜日はバイクの長めでハードな練習、日曜日はラン(夏はトレラン、冬はペース走)をしています。練習内容は季節によっても変わります。トライアスロン・シーズンの夏は土日ともバイク、トレイル・シーズンの秋はバイクにほとんど乗らずに山への遠征が多く、冬はロードランニングがメインですね。よく行くバイクコースは、房総半島、道志みち~富士山、不動峠帰れま10(峠10本)、そして帰りは輪行でビールですね。トレイルは、高尾山、青梅、逗子、武蔵五日市、関西方面では六甲山、ダイヤモンドトレイルでしょうか。昨年から年に数回ほど、ファストパッキングもやります。ファストパッキングは縦走やハイクにランを組み合わせた感じで、より早くより遠くへ移動する登山スタイルです。1泊2日で奥秩父主脈縦走、2泊3日で大峰奥駆道など、きついことをやり遂げたり、少しずつ距離が延びていったりすると「やったぞ」という達成感があります。タイムも大事ですからバランスをとらなければなりませんが、私はタイムを上げるための練習より、遊びの要素を入れて楽しみながら距離を延ばす練習が好きなんでしょうね。

谷口さんはレース中の栄養補給でどのようなことを気にしていますか?

谷口:レース中の栄養補給は45分に1個と決めて、バイクのときはできるだけ固形物をとるようにしています。実は、2015年の大会では、先輩たちからとにかく食べないといけないよ、とアドバイスを受けて食べ過ぎてしまいました。一気に栄養をとりすぎて、血糖値が上がってバイク中に眠くなって力が出なかったんです。そしてランでは気分が悪くなって、今度は食べられなくなってしまいました。完全に補給ミスが原因です。そういった経験によって、栄養に関する知識が徐々についていきました。特にバイクでは、時間を決めるというのが大事ですね。バイクではお腹にたまるものを食べるようにしますが、粉飴を使った水分とカロリーを同時に補給できるドリンクで栄養の不足分を補います。

粉飴は以前から使われているのですか。

谷口:粉飴を初めて知ったのは佐渡国際トライアスロン大会でもらったときでした。しかし、当時はその魅力がわからなくて使わなかったんです。最近トライアスリートに粉飴愛用者が増えているようで、トレランの練習で使ったら、「これはすごくいい!」と思い、今ではとても便利に使っています。バイクの練習では固形物でエネルギーをとりたいので、コンビニに寄ることが多いですが、時間がないときは粉飴が重宝します。ぼくは、暑くなると固形物を受け付けなくなるので、柔らかいもので栄養補給したいんです。でも市販のジェルは、ぼくには味が濃すぎて好みではありません。その点、粉飴は癖がなくて、味が良くて、好きなジュースと混ぜて自分好みの味に調節できます。それに、すぐにエネルギーに変わる即効性もありますから、レース後半での栄養補給に向いています。

谷口さんはどんな配合で粉飴を使っていらっしゃいますか。

谷口:粉飴は便利に使えると感じてからは、粉飴の配合にもハマり始めていて、粉飴の量や組み合わせるジュースをいろいろ変えて実験感覚で楽しんでいます。(笑) オレンジジュースやリンゴジュースと粉飴の組み合わせは、おいしいのでおすすめです。山に行くときには、ブラックの缶コーヒーに粉飴を入れてほんのり甘くてカロリーのあるコーヒーをつくっていきます。山で飲むとそれが感激するほどおいしいんですよね。(笑) 
大会では、荷物をできるだけ軽くするために、少なめの水に粉飴を濃いめに混ぜています。トレランのときは、エイドでお米を食べたりして栄養補給をするので、ジェルはあまり持たないかな。100kmのレースだと、300gの粉飴が入った500mlドリンクを2本用意して、50kmごとに1本ずつ飲み切ると、1200kcalくらいのエネルギーをとりながら水分補給もできますよね。レース中にとる約4000kcalのうち、半分くらいを粉飴でとれるといいような気がします。普段の練習のときは美味しく感じるジェルも、レースの極限状態ではあまり受け付けないことがわかったので、粉飴に出会えてよかったです。

ありがとうございました。これからも楽しみながら頑張ってください。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン楠 雅喜様

2018年 Ironman Philippines(予定)
2017年 Ironman Korea
トライアスロンさぎしま
2016年 Ironman Cairns
2015年 Ironman Taiwan
サンライズイワタAタイプ(年代別2位)
2014年 皆生トライアスロン
湘南シクロクロス
関西シクロクロス
2013年 皆生トライアスロン
グリーンパークトライアスロンin加西(総合4位)
2012年 皆生トライアスロン
関西シクロクロス
篠山マラソン

トライアスロンを始められたきっかけを教えていただけますか。

大学時代はクロスカントリースキーの選手でしたが、シーズンが3カ月しかないことや社会人になると時間の制約で遠征しにくいこと、また地球温暖化の影響で雪が少なくなってきたので、大学を卒業したら引退することにしていました。ただし、クロスカントリースキーという競技は非常に激しいスポーツで、急に辞めると心臓によくないと聞いていました。次の目標を探していたところ当時アルバイトをしていたスポーツクラブの社員さんから自転車ロードレーサーを譲り受けたことをキッカケとしてトライアスロンに挑戦しました。ですから、トライアスロンをはじめて25年目になります。

私は、香川県小豆島の出身で、海は得意でしたし、ランもクロスカントリーのトレーニングで夏場走っていましたからトライアスロンにはすんなり入れました。また当時は「小豆島オリーブ国際トライアスロン」という大会が行われており、私が1992年にデビューしたのもこの大会でした。当時はレース数が少なく、日本トライアスロン界の黎明期で、情報もノウハウもなく、「トライアスロンジャパン」という雑誌が唯一の情報源でした。

現在までに、マラソン、自転車ロードレース、シクロクロス、MTB、遠泳、スイム駅伝とマルチスポーツを楽しんでいます。

トライアスロンの良さはどこにありますか。

トライアスロンを経験することで、何でもできそうな得体のしれない自信を得ることができ、たいていのことでは驚かない胆力もついたと思います。20代の体型が維持できるし、時間の使い方も上手になりますし、何より知り合いも増え、人から「すごい」とほめられます。ただし、貯金はできませんし、自分中心の生活になりがちです(笑)。総じて、幸せを感じることができること、これが一番でしょうか。また、特にトライアンのロングの場合、40歳代から選手層が厚くなります。人生の中でも家庭、仕事、趣味、メンタルのバランスが取れて、取り組みやすくなるのだと思います。

常に何かテーマのようなものを持って挑まれているのでしょうか。

今年は、バイクの強化をテーマに掲げています。昨年、アイアンマンケアンズに出場したのですが、海外の選手と互角に戦うには、もっとバイクパートで強くなる必要があると感じました。春からパワーメーターを導入しレースを意識した出力を維持できるように取り組んでいます。

また、最近は、海外のレースに参加しています。日本のロングのレースは抽選式ですごい倍率です。出場しにくくなったことで予定が立て難くストレスを感じます。海外のレースは先着順なので、アジア太平洋地区のレースに参加しています。

海外のレースの良さは、まず世界のトップの選手が集まるということ、またスポンサー企業やブースも多くきらびやかな雰囲気です。特にケアンズでは観客の方の盛り上がりがすごく、街全体がお祭り騒ぎで私に対してもあちらこちらで「Masaki, Come on, Go, Go!」と名前を叫んで応援してくれました。次は、9月に「Ironman Korea」に参加する予定です。

具体的な目標はありますか?

このレースで上位に入ると、トライアスリートにとっての聖地であるハワイ島コナで開催される「アイアンマン世界選手権」に参加することができます。

ただし世界のトップが参加しますし、壁は非常に高いのですが、トライアスロンは何が起こるかわかりません。ゴールテープを切る瞬間まで持てる力をすべて出し、コナへの夢を持ち続けたいと思います。

普段はどのような練習をされているのですか。

レース前には、6カ月以上のスパンで綿密に計画を立てます。朝にランを行い、夜はバイクかスイムの練習をします。最近は休息をトレーニングと同様に意識しています。週に1日はランニングしない日をつくったり、1カ月の中で1週間は回復にあてる期間を取ったりすることで故障を回避するよう工夫しています。

粉飴についてお聞きします。どのようにしてお知りになったのですか。

粉飴との出会いは、「Ironman Cairns」の大会のときに、粉飴の分包をいただいたのがきっかけです。そのときは使い方もわからず、そのまま食べてしまいました。(笑)

今春、「KONA-AMEアスリートクラブ」に参加させていただき、皆さんからオススメの使い方を教わり、そこから本格的に使わせていただくようになりました。

お使いになっていかがでしたか。

何よりも即効性があります。消化吸収が早いので、摂取するとすぐに効きます。また、これが一番のポイントかもしれませんが、ボトルに溶かして入れておくことで、片手でこまめに摂ることができます。実は補給を一度にたくさん摂取すると、吸収されなかったり、水分が排出されたりして無駄になることがあります。また、血糖値が乱高下して眠気に襲われることもあります。摂取するために手間がかかってもいけません。その点ボトルに溶かして入れておけば、わずか何秒かで摂取することができ、レースに集中することができます。

これは難しいところで、エネルギーは摂らなければいけないのですが、摂りすぎるのもよくありません。激しい運動中は、胃腸への血流が減少し消化機能が落ちていますので、摂り方を考えないと胃腸にも負担をかけますし、嘔吐してしまうこともあります。

私も以前失敗したことがあります。粘度の高いジェル状のものを摂ろうとしたのですが、粘度が高すぎてボトルから出てこなくてまったく摂ることができませんでした。翌年は少し薄めたので、今度は摂ることができたのですが、消化吸収が追いつかず、吐き気に襲われました。いくつかの失敗を経験しながら、自分に合った方法をつかみ始めています。

これはトライアスリートの特長と言えるかもしれませんが、新しい機材や理論を積極的に取り入れるような気質があります。以前は補給や食事に無頓着な方が多かったのですが、近年は情報が拡散され、誰もが意識するようになってきました。

現在は、具体的にどのようにされているのですか。

バイクボトルに250gの粉飴に水を加えてシェイクします。嵩が目減りしてできた隙間を水で満たし、1時間置くとキレイに溶けます。これで、1ボトルあたり189円で955kcal摂取できます。150�のバイクライドも粉飴ボトルと水ボトルだけで走ることができます。

粉飴は、甘すぎず、自己主張しないので、クエン酸、グリセリンドリンク、塩などをミックスし、自分の好みの味や機能を強化できるのも魅力のひとつです。

体重63キロの人が30分間に消費するカロリーはスイム655kcal、バイク265kcal(時速30km)、ラン403kcal(時速12km)だそうです。例えば、アイアンマンのスイムを1時間、バイク6時間、ラン4時間でゴールすると、トータル7714kcalものエネルギーが消費され、体に蓄えられるエネルギーを差し引いても相当量のエネルギーの補給をしなければなりません。

さらにやっかいなのが、「ローコスト」「入手しやすい」「携行しても苦にならないコンパクトさ」「インシュリンを乱高下させにくい」といった条件です。

これまで市販のスポーツドリンク、固形バー、ドリンクゼリー、一口ようかんを試してきました。一口ようかんは保存性も含め、私の条件を満たしているのですが、摂食方法が唯一欠点でした。

「KONA-AME forアスリート」は、各要件をハイレベルでクリアし、バイクボトルに詰めることで、片手で小刻みに摂取することができるので、たいへん気に入っています。粉飴を摂ることで、これまでにはない感覚を覚えました。

ありがとうございました。Ironman Koreaのレース、期待しています。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン河原 勇人 様

JTU公認 トライアスロン中級指導者

タイムのためにも、体のためにも、
栄養に関する知識を持つことが大切

主な戦績

2016年 日本最長のトライアスロン佐渡国際トライアスロンAタイプ(S:3.8km/B190km/R42.2)優勝
2013年 ITUロング世界選手権ベルフォート大会 団体準優勝
2011年 全日本トライアスロン宮古島大会 優勝
2008年 全日本トライアスロン宮古島大会 優勝
JTUスーパースプリントシリーズ 年間チャンピオン
2005〜
2007年
日本ロングディスタンス・トライアスロン選手権佐渡大会 3連覇

トライアスロンでの栄養補給の重要さを実感

トライアスロンとの出会いはどのようなものでしたか。

私は静岡県沼津市の生まれで、子どものころから沼津では毎年トライアスロン大会が開催されていました。中学生の時に初めてトライアスロンのレースを見に行ったときに、老若男女の参加者がいることと、あれだけ過酷なレースなのに参加している人が本当に楽しそうなのを見て興味がわきました。そのレースは、数人でチームをつくって一人がスイム、バイク、ランをしたら次の人に交代して駅伝のようにつないでいくものでした。お互いが応援し合ったり、競ったりして、とても良い雰囲気の大会だったことを覚えています。

トライアスロンを始めてからどのように活動されていますか。

高校までは800m、1500mなど中距離の陸上競技をしていて、大学に入ってから本格的にトライアスロンを始めました。私が通った大学にはトライアスロン部がなかったので、大手のスポーツメーカーが主催する練習会、日本のプロトライアスリート第一号の飯島健二郎氏が立ち上げた「チームケンズ」(http://teamkens.co.jp/)の練習に参加していました。
大学3年生のときに出場したインカレの本戦では33位という悔しい結果に終わって、そこから練習にのめりこんで、翌年の関東インカレでは優勝、全日本インカレで3位に入ることができました。大学卒業後はトライアスロンを仕事にしたいと思い、2000年から2015年までチームケンズで、チーム員と一般の方の指導員を兼ねた契約選手として活動していました。今は業務委託でケンズの指導員は続けています。
オリンピックでのトライアスロンは、最初のスイムでいい位置にいないとバイクの有力集団に入れず、バイクやランが得意なだけでは上位に入ることはできません。ですから、私は、得意なランや潰れない粘りを活かせる、長距離のトライアスロンを中心に活動しています。

トライアスロンという競技の特徴は何ですか。

3種目あるので、戦略の立て方が大事なスポーツです。例えば宮古島のレースでお話しましょう。海外勢は水泳と自転車のスピードがずば抜けていますので、そこで無理に勝負はせずにトップから10分以内の差でランを迎えるようにします。海外選手がランを3時間ちょっとで戻ってくるのに対して、私は2時間50分ほどで走ることができましたので、射程圏内でランに入ることを大事にしています。
また、特に長い距離のレースでは、前半に勢いだけで押していくと後になってしっぺ返しが来てまったく体が動かなくなってしまいます。陸上競技をしていたときの給水は水分を摂るくらいでしたが、トライアスロンでは栄養補給が大事なんだということを、身をもって学びました。今までにない種目だなとも感じましたね。

トライアスロンという過酷なレースでは栄養補給は非常に大切なことですね。

マラソンだけですと、少しの補給があれば、体脂肪をエネルギーにしながら乗り越えることができます。でも、トライアスロンのロングの場合は、バイクパートだけで5000~6000キロカロリーを必要とします。以前は、30分おきに大福もちやおにぎりを水やスポーツドリンクといっしょに食べたりしていました。長丁場のレースになると、かなりの数の大福やおにぎりを自転車に積んで、走りながら食べていましたね。お腹が空いて血糖値が下がった状態になってからたくさん食べると、血糖値が急激に上がり、胃が揺さぶられて気持ちが悪くなってペースを落としてしまうことにつながります。補給するエネルギーが適切な量という観点も大事なことですが、エネルギーの質も大事だと思います。

粉飴は、手軽さ、エネルギーの豊富さはもちろん、身体だけではなく精神的にもメリットが大きい

粉飴は以前からご存じでしたか?

粉飴は2年ほど前から使用しています。特に暑い日のレースでは、固形物を受け付けられないので、重宝しています。
粉飴のいいところは、カロリーが豊富なのにあっさりしていて飲みやすいから、レース中や練習中に摂ることができることです。マルトデキストリンを調べたら、ロングのレースに良いことばかりですよね。粉飴を使う前は、レース中に血糖値が上がったり下がったりして、集中力が切れて失速する原因になっていました。粉飴を使うようになってからはレース中の血糖値が安定して、レースにより集中でき、後半に失速しなくなった実感がありますね。

トライアスロンのレースでは、どのような準備をしてどのように栄養補給をしていますか。

バイクパートでは、2本以上のボトルを用意します。1本には水を入れて、もう1本にはスポーツドリンクに粉飴を高い濃度に溶かし、クエン酸、天然塩を入れます。そちらのボトルから一口飲んだら、もう1本のボトルの水を飲んで薄める感じで摂取します。ちょうどいい濃さのドリンクを2本にしてもいいのですが、レースの途中でバイクボトルを入れ替えるとき、2本捨てて2本受け取るためにかなり減速しなければなりません。私の場合は、交換するのは水のボトルだけにして、濃いほうのボトルはレース中ずっと使うようにしているんです。
自転車用の1リットルボトルに600gの粉飴を入れますので、1本で約2400キロカロリーですね。バイクの中間点にスペシャルニーズという補給食を受け取れるところがあって、そこで新しいボトルを受け取るようにもします。ドリンク2本で約5000キロカロリーをとれますが、6000キロカロリー程度になるように固形物の食べ物も受け取ります。
長時間のレースや練習での栄養補給では、唾液を出すことも重要で、消化を助け、脳を活性化します。私は梅干しの種を口の中に入れてバイクを走ることもあります。

レースが終わったあとの補給も重要ですね。

レースのゴールテープを切った瞬間から次のレースへの準備が始まるわけです。レースが終わると、すぐに体を回復させなければなりません。粉飴は早く体を修復するのにも有効です。レースや練習の後30分以内に体の材料となる炭水化物とタンパク質などを摂るようにしています。

普段はどのような練習をしてらっしゃるのですか?

私が出ているのは長い距離のトライアスロンのレースがメインですので、体のベースづくりが主な練習で、現役の選手時代は1日に約6〜8時間を練習に充てていました。長いときは、自転車を100~150㎞乗った後に、ランニングを1~2時間やります。
今は、世界選手権の予選レースに向けて特にスピードをつけるための練習に取り組んでいます。瞬発力の筋肉はトレーニングしないと簡単に衰えますし、長く走る競技でも体のキレがないと世界のスピードにはついていけません。そんな練習のときにも粉飴は役立っています。

普段の練習でも粉飴を使われていますか?

普段の練習中でも粉飴を使っていますね。レースまでいかなくても、週末のトレーニングでもしっかりとした栄養補給の準備が必要です。私は、週末ごとに約250gの粉飴を使っているので、1ヵ月に約1kgを使っていることになりますね。粉飴は価格が手ごろで、気兼ねなくたくさん使えるのも良い点だと思います。たくさん使えるから、栄養補給を心配せずに練習の強度も上げやすいのです。
練習の途中でお腹が空いてコンビニに行く回数も減って、練習に集中し続けることができるようになりました。粉飴は調理の手間もないですし、必要なカロリーの量を自分で調節できるのがいいですよね。

粉飴を使うようになって変わったことは何ですか。

トライアスロンは、ほかの競技よりエネルギー補給の回数が多く、またそれが重要な競技です。以前は、レースの直前に炭水化物でエネルギーを蓄積するカーボローディングをしていました。そうやってグリコーゲンを空っぽにすると、集中力が下がりやすくなります。その結果捻挫をしたり自転車で転倒するリスクもありました。しかしこの粉飴で栄養補給ができるようになってからは、日常生活と違う食事をレース前に無理にとらなくてもよくなりました。それは肉体的にとても良いことです。また、レースのときに粉飴などでいい形でエネルギー補給ができることによって安心感が生まれ、食事に対するストレスもなくなり、良い状態でレースにのぞめるようになりますから、精神的にも良いことだと思います。

一般の人たちにとっても糖質のエネルギー補給は重要

今は多くの方が健康増進やダイエットのために、マラソンやトライアスロンをされています。そういう方たちにも栄養学は必要ですか。

私は一般社会人の方のためのスクールで、これから大会にデビューを目指す方から、年代別で日本の代表になる方まで、年代もレベルもさまざまな方たちを指導しています。
オリンピックで採用されているスタンダード・ディスタンス(水泳1500m、自転車40km、ラン10km)という距離では、初心者の方でも3時間以上動き続けて、約1500キロカロリーのエネルギーを消費します。ですから、タイムを上げるためにも、体のためにも栄養補給の方法や栄養に関する知識を持っているほうがはるかに有利でしょう。

一般のトライアスリートにどのような栄養指導をしていますか。

スタンダード・ディスタンスで消費する1500キロカロリー程度ですと、備蓄している体内エネルギーと水だけでもつ人もいます。ですから、レース中に使用する粉飴は、私のように濃く溶かすのではなく、さらっと飲める程度の量がおすすめです。しかし、バイクに乗っている間にカロリーをとっておかないと、ランのパートでエネルギー不足を起こして体が動かなくなるハンガーノック状態になりやすいんです。ですから、バイクの後半は糖質を中心としたエネルギー補給を意識的に行うように指導しています。
また、最近はダイエットのために炭水化物を抜く人がよくいますが、炭水化物を抜くと全身運動を長時間続けるトレーニング後に体が回復しきれません。糖が不足していると脳の働きが悪くなって仕事中もフラフラしてしまうこともあります。それでは良い練習も良い仕事もできなくなりますから、少なくとも朝と昼はしっかりと食べるようにとお話ししています。

糖質の重要性を知らない方が多いようですが、どうお考えですか。

かつての練習中は水を飲むなという時代に比べると、プロテインやアミノ酸の普及など、栄養の知識は広まっているのではないでしょうか。でも、糖質に関しては誤解している方がたくさんいらっしゃいます。大切な筋肉を落とさないためにも、高齢の方ほど糖質をしっかり摂る必要があるという考え方がなかなか浸透していないですね。年齢とともに消化機能も落ちますし、エネルギーを使ったあとはしっかりと補給してあげることが必要です。今後もレポートやホームページなどで発信を続け、多くの方に糖質の重要性を知ってほしいと思います。

購入はこちらから

インタビュー:トライアスロン安田 光司 様

厚生労働省認定 健康運動指導士

東京アスレティッククラブに所属し、現在は公共スポーツ施設の館長として地域の皆さんの健康のために、日夜トレーニングを丁寧に指導されている安田光司さん。
安田光司さんは、忙しい仕事の傍ら、自らもトライアスリートとして、全国で開催されるトライアスロンの大会に参加されるアイアンマンでもいらっしゃいます。
トライアスロン歴30年。参加したレースは97レース!
3年ほど前から、大会やトレーニング時のエネルギー源として、粉飴(マルトデキストリン)を愛用されており、トライアスリートとして、どのようにエネルギーを補給していくべきなのか、お話しを伺いました。

粉飴(マルトデキストリン)を現在お使いになっていますが、なぜ粉飴を使おうと思われたのでしょうか?

レースやトレーニング中のエネルギー補給に優れているマルトデキストリンが主成分の製品を探していて、粉飴(マルトデキストリン)にたどり着きました。
粉飴(マルトデキストリン)は吸収も良く消化器への負担も少ない上に自分の好みで濃さも味も調節可能なのでとても使い勝手が良い所です。そして何よりも安い! これ、とても重要です。
主に休日、長時間のトレーニングの時に使っています。例えば自転車で100キロ走るとするとだいたい3時間少々、その後に10kmから20kmのランニング。ロングになると、150キロから180キロ程度走りますから、5時間~6時間くらいかかります。そうすると、どうしてもエネルギー不足になるため途中で補給をしないとハンガーノック、いわゆるガス欠になってしまいます。ハンガーノックになってしまうと、もうトレーニングどころではなくなります。市販のジェルやバー(固形物)等はトレーニングで使用するにはコスト高。途中にコンビニ等で補給すれば良いのですが、トレーニング中はあまり止まりたくないので手軽に必要量を補給できる粉飴(マルトデキストリン)はとても重宝しています。

補給の重要性を思い知らされたのは初めてトライアスロンの競技に出場した時の事です。
昔、昔の1987年千葉県で開催された第1回 日本エアロビクスセンターでの大会でした。
学生時代は器械体操を行っていたので体力には多少自信があったのもあって、今の身体(体力)でどれくらいできるのだろうと思い、あえて一切練習せずに出場しました。距離は現在のオリンピックディスタンス(水泳1500m→自転車40km→ランニング10km)のレースです。そして、まんまとハンガーノック。ガス欠です。真夏のレースにもかかわらず、ランニング5キロ地点くらいで寒気がして、耳鳴りがして、冷や汗かいて、視界がだんだん狭く、暗くなってきました。
「これはやばい!ガス欠だ」と思って、フラフラになりながらエイドステーションにたどり着きます。当時のエイドでの補給食はカロリーメイト、バナナ他、数種類。とりあえずバナナとカロリーメイトを口の中に突っ込み、水で流し込んでトボトボ歩きだしたら、しばらくするとだんだん体温が上がって視界もだんだん広がってクリアになってくるんです。職業柄、そういう事は知識としては知っていましたが、実体験として経験できたのは良かったですね。でも、これを最初で最後にしようとは思いましたけど(笑)。

どのようにして摂取されているのですか? また、摂る目安があれば教えてください。

たいして速くも無いのに偉そうに言うのは恐縮ですが、私の場合、BIKEボトル2/3程度を500kcalから750kcal分の粉飴を水に溶かして、1/3程度を100%のフルーツジュースを足して飲むのが通常です。アップルやオレンジを加えると美味しく飲めます。それに少しクエン酸を入れています。クエン酸は疲労回復にも良く、口当たりもサッパリします。麦茶なんかも良いですよ。その日の気分で味を変えています。夏場の発汗量が多い時には「塩」も入れます。 もちろん水分も別に摂ります。

摂取量は、30分あたり120kcal程度を目処にしています。体重等にもよりますが、身体が吸収できるカロリーは1時間あたり240~300kcal程度。吸収できるカロリーの量がその間ですから、それ以上を摂取してしまうと摂り過ぎになりますし、一度に摂ろうとすると胃が拒絶して気持ち悪くなってしまって戻してしまう事もあります。
長時間走り続けるには補給が必要不可欠なので30分あたり120〜150kcalぐらいを、その時のタイミング(コースなどの影響)にもよりますが、30分に一気ではなく、少しずつ補給しています。

今トレーニングを一般の方々にも教えられています。その方々でもこのような糖分を摂る、エネルギー補給をすることは有効ですか。

有効です。今はダイエットが盛んなので、摂らないことばかり気にしている人もいますが、どんな方でも運動後のたんぱく質・糖質の補給は身体にとってとても重要です。使った分は摂らないと身体はどんどん疲労してしまいます。疲労したままにしておくのは、決して身体には良くありません。疲労からいかに早く回復させるかも次のトレーニングに向けた重要な部分です。もちろん仕事にも。

粉飴(マルトデキストリン)を使われて始めてから、以前とは何か変化はありましたか。

粉飴(マルトデキストリン)は液体にして摂ることができますから消化吸収が早く、運動中に摂る場合は、固形物を摂るよりもはるかに胃腸には優しいです。すぐにエネルギーになって集中したトレーニングが可能になりました。
砂糖など二糖類や単糖類が多く入った糖質を多く摂ると急激に血糖値が上がります。血糖値が急激に上がると身体はインスリンを分泌して血糖値を下げる働きをします。それをインスリンショックと言いますが、血糖値が乱高下するんです。摂った後には血糖値が上がるから良いのですが、その後に血糖値が下がると疲労感が襲ってきてパフォーマンスの低下を招いてしまいます。しかし、粉飴(マルトデキストリン)にはそれがありません。きちんと計画的に摂取する事で走りに集中できて空腹感や胃の不快感も感じずにBIKE→RUNをこなす事が出来ました。
固形物の運動中のエネルギー補給食品というものもたくさん出ています。これは本当に好みが分かれるところではありますが、真夏のレースの炎天下の中では、BIKE→RUNで走っている時には咀嚼してのみ込む動作すら面倒になってくるんです。ハアハアしている状態の時にモグモグして飲み込むのは、苦しくて私には無理です。
同じカロリーを摂るのであれば、液体になっていて消化吸収が早いものを摂った方が良いと思います。ただ、選手によっては腹持ちの良い固形物も食べたい方や自分なりのパワーフード(レース中のお楽しみフード)がある方もいらっしゃいますから、それはそれで気分転換も含めて重要だったりします。

取り方もテクニックの一つということですね。

とても重要です。水分やエネルギーが足りなくなってから慌てて一気に過剰摂取しても手遅れです。トップレベルのプロ選手でも、補給の失敗というのはよくある事です。
調子が良い時ほど集中できてしまうので、摂るのを忘れたりします。我々一般選手でもそうです。調子が良いと集中してしまうので、時間経過の感覚が鈍くなってしまうんです。「あ!摂るの忘れた!」となってそこで焦って取り損ねた分まで摂っちゃうと、過剰摂取となって胃が無理だよ~!って悲鳴をあげてしまいます。トライアスロン等、長時間に及ぶレースでの補給に係るトラブルはむしろ不足よりも用心するあまりに水分、エネルギーの過剰摂取(一時的な過剰摂取も含む)で失敗するパターンの方が多いように思います。

今のお話を聞いていると、トライアスロンなどの激しいスポーツに粉飴(マルトデキストリン)は必須アイテムですね。

必須です。とても重要です。特にミドルやロングのレースに出るのに、補給食を持たないで出る人は一人もいません。ロングの試合となると、BIKEではボトルに。RUNではフラスク(携帯用のボトル)にゲル状にした粉飴を入れて携帯しています。私はBIKE・RUNのトータルで3000kcal+αのエネルギー補給の準備をします。
粉飴(マルとデキストリン)は自分の好みに合わせて濃さも味も調節できます。我々トライアスリートにとっては非常に使い勝手が良い商品です。
さらに粉飴(マルトデキストリン)は他の製品よりも圧倒的に安い。安いから通常のトレーニングでも使う事が出来ます。トレーニングで日常的に使っていれば自分の身体にとっての適量を知る事が出来ます。適量を知ればレース中の補給ミス(過不足)のリスクを減らす事が出来ます。これ、とても重要です。 これからも夜な夜な粉飴ドリンク作りに精を出して「楽し苦」走る事ができるように次のレースに向けて修行を重ねます。

購入はこちらから