インタビュー:トレイルランニング北見 淳 様

2018年  古河はなももマラソン(予定)
UTMF(予定)
トレニックワールド彩の国100マイル(予定)
24時間マラソンin東京ゆめのしま(予定)
OSJおんたけ100マイル(予定)
富士登山競走(予定)
OSJ KOUMI 100マイル(予定)
Formosa Trail(台湾)(予定)
IZU Trail Journey(予定)
2017年 トレニックワールド彩の国110K エイジ優勝
柴又100K エイジ3位
所沢8時間耐久 エイジ2位
トレニックワールドinおごせ・ときがわ30K エイジ2位
2016年 武蔵野4時間インターナショナル・リレーマラソン ソロ男子総合優勝
トレニックワールドin外秩父43K エイジ優勝
飯能アルプス〜奥武蔵丸山スーパートレイルラン エイジ3位
OSJおんたけ100マイル エイジ優勝
2015年 柴又100K(60K) エイジ2位
OSJおんたけ100K エイジ2位
UTMF エイジ6位
Fun Trail 50 エイジ2位
2013年 柴又100K(60K) エイジ4位

現在55歳だとお聞きしていますが、以前からランニングをされていたのでしょうか。

特に走るスポーツをやっていたわけではありません。2012年、50歳の時の人間ドックの結果が思わしくなくて、何とかしなければと思ったのがきっかけでした。走り始めたのが50歳過ぎで、大会に出始めたのが2013年からです。
30歳くらいから、イワナ釣りにはまって、沢を登ったりしていました。スポーツではないのですが、身体を動かすという意味で、渓流釣りはけっこう大きかったと思います。ゴルフなども含めてもともと外に出ることが好きで、インドアではありませんでした。

走り始めて翌年には早くもレースに参加されていらっしゃるのもすごいですね。

走り始めた頃は特に目標はなかったのですが、走っているうちに少しずつタイムが上がってきて、走ることそのものがすごく楽しくなりました。走り始めてから20キロくらいの公園を走るレースに出たことがあり、その時にもっと走れると思って、柴又の60キロに出ました。それは嫌になるくらい辛かったのですが、いきなり4位になれました。
ロードで60キロ走れたのだから、山の60キロもいけると思い、65キロの大会でトレランデビューしました。上り下りでボロボロになり、ぼろ雑巾のようになりました。最初の10キロで身体が終わっていました(笑)。

なぜロードからトレイルランに移行されたのでしょう。

練習で山に行くと最低でも5〜6時間走るのですが、1日山で走っていても時間を忘れるくらいです。ロードだったら2時間走ったらへとへとですし、つまらないのですが、山に行くようになってから、トレランが良いと思うようになりました。
トレラン関係で友達もたくさんできました。何かあったら怖いし、危ないということもありますから、2〜3人で行くようにしています。我々は「ROB」と言っているのですが、RunしてOnsen(温泉)入ってBeer飲んで帰るんです(笑)。それが週末のイベントです。

普段のトレーニングはどうされていますか。

普段は家に帰ってから走っています。平日の夜、外で飲まない日は10〜15キロくらい走っています。練習は毎日ではなく、去年走ったのは220日くらいでした。土日は山に行くか、大会に出るか、必ず走っています。

競技をやる中で、栄養の必要性についてはどうお考えですか。また、どのようにして粉飴をお知りになりましたか。

栄養についてはネットを中心にいろいろ調べました。レースの時にも必ず1時間おきにジェルを取っていました。そうしないと最後にはバテてしまうんです。その実感があるので、補給はこまめに取るように心がけています。特に長いレースほど大事だと思っているので、無理をしてでも、最後の最後まで入れるようにしています。
粉飴との出会いは、市販されている補給用のジェルの主原料がマルトデキストリンと書いてあったので、インターネットででそうした原材料を調べていったら粉飴にヒットしました。それから、粉飴を使って自分でドリンクやジェルをつくっている人のブログに行き着いて、2014年から自分で作り、使っています。

早い段階から粉飴をご存知だったのですね。現在、粉飴はどのようにお使いですか。

粉タイプでは、使い方を3つに決めています。やはり自分に合った味というものがあると思いますので、一番登場が多いのは、粉飴とレモン果汁を入れて溶いたものです。昔はそこに蜂蜜を入れたりしていましたが、甘くなるので、けっきょく今は粉飴とレモン果汁だけです。
2つ目はナイト用です。最近はポーションタイプの濃縮されたコーヒーが出ているので、それを溶いたものを使っています。カフェインが入っているので、ナイトレースの時には欠かさず持って行きます。非常に苦みがあるので、甘いものに飽きたときにも取りやすいんです。
3つ目は、邪道なのかもしれませんが、天つゆやそばつゆを適度に薄めたものと粉飴を溶いています。みたらし団子のあんの味に近くなるんです。日本人だからでしょうか。最後の最後に取れなくなってきたとき、醤油味が体に入るんです。さらに塩分も取れるので、理にかなっていると思っています。
粉飴ジェルは、実はあまり使っていません。ジェルより、粉タイプを自分でつくって入れるほうが好きです。それに、粉飴ジェルに限らないのですが、パッケージの角がけっこう尖っていて、メッシュが切れて穴が空いてしまうことがあります。それで端っこをハサミで切ったりするのですが、それもまた面倒ですので、今度はジェルを一つずつ出してボトルに入れてみようかと思っています。

レースでの粉飴の取り方を教えてください。

たとえば、先々週に上野箱根往復のレースに出場したときの補給では、片道117キロくらいのレースで、350ccのものを、先ほどお話しした3種類の味で1本ずつ計3本つくりました。粉飴はかなり濃く溶くので、量は相当入っています。可能な限りカロリーを取りたいので、溶ける範囲ギリギリまで入れます。
溶いたときは白っぽくドロドロしているのですが、冷蔵庫に1晩置くと透明になってきれいになります。ジェルをイメージして、どろっとした感じにつくります。3本つくるのに1袋(1キロ)では足りないですね。ですから、合計で4000キロカロリーは超えていますね。
3本違うものをつくるのは面倒なので、まとめてつくってペットボトルに入れて、冷蔵庫で凍らしておきます。濃度が濃いので、固いのですが、完全には凍りません。

これまで、エネルギー補給での失敗などはありましたか。

けっこう前のことです。僕は粉飴オンリーなのですが、保険で市販のジェルを持っていたことがあったんです。粉飴はボトルに入れれば好きなときにすぐ飲めます。でも、市販のジェルは飲むのがけっこう面倒なんです。開けなければいけないし、ゴミも残ります。それが面倒くさくて、補給が遅れてハンガーノックになったことがあります。もう、ザックを降ろして出すのが面倒なんです。なるべく降ろしたくないので、粉飴を刺しておいて、本当に降ろすときはエイドにしています。

50歳で始められてからまだ5年ですが、トレイルランを始める前と今ではどのような変化がありますか。

身体がまったく変わりました。67〜68キロくらいあったのですが、10キロくらい痩せました。ただ体脂肪率は10%切ることはありません。長いレースの場合、ある程度の蓄えが必要なのだと思います。
体調もすごく良いです。人間ドックで悪かった数値も、びっくりするくらい良くなりました。コレステロール値、内臓脂肪はまったく問題ありません。ROBセットで走っていますし、僕の周りの走る仲間にはとんでもない酒飲みばかりなので、肝臓だけはあまり変わっていませんが(笑)。

これからトレイルランを始める方は、脚力等、どのような条件が必要でしょうか。

特に条件はないと思います。むしろ、僕が最初にトレランを始めたときはボロボロになりました。楽しく走れるというよりは、どこまで出し切ったかだと思っています。
それに、完走しても苦しかったことはすぐ忘れてしまうんです。完走しても、次の日にはもう達成感がありません。次はどのレースでボロボロになろうかなという感じです。
それでどんどん長いものにいってしまうんですよね。これだけ長い距離を動けるということは、人間だけに許されていることです。人間にしかできません。四つ足じゃないからできる、人間だからできることだと思います。

今後のレースはどのようなご予定ですか。

今年は例年より絞って少なくするつもりです。大きなところではUTMFに出場します。僕は、トレイルはUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)のためにやっています。先週には試走もしてきました。これから4月の本番まで、ナイトを含めて最低でもあと4〜5回は試走に行きます。
他にも出てみたいレースが、今は2つあります。月並みですがUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)です。みなさん、UTMFの次はUTMBだと言います。今年は外れてしまったのですが、50代のうちはTDS(UTMBのレースのうちの一つ)を走って、60代になったらUTMBを走りたいと思っています。
あとは、トルデジアンという330キロ150時間のレースです。もうすぐエントリーが始まるので誘われているのですが、まだ完走する自信がありません。
長い距離のレースに出たいという思いがあります。フルマラソンではサブ3ですが、やはり年々スピードがなくなってきているようです。ロングレースではスピードをあまり求められないのと、装備やペース配分を含めた戦略で、体力ではぜったいに勝てない若い人とも勝負ができるのがいいところだと思います。

50歳からトレイルランを始められた北見さんですが、ご活躍の場が世界へと広がっていきそうです。今後のご健闘をお祈りいたします。本日はありがとうございました。

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インタビュー:トレイルランニング西内 宮佳江 様

2018年 6月 五島長崎トライアスロン(予定)
4月 UTMF(予定)
2017年 武田の杜トレイル 5位
斑尾トレイルランニング4位
トレニックワールドin彩の国100km5位
木更津トライアスロン エイジ優勝
2016年 FunTrails50km 3位
富士山原始林トレイル優勝
陣馬山トレイル 年代別優勝
木更津トライアスロン エイジ優勝
2015年 トレニックワールドin おごせ・ときがわ ミドル優勝
陣馬山トレイル 年代別優勝
木更津トライアスロン エイジ優勝
2014年 陣馬山トレイル 年代別優勝

トレイルランニング、トライアスロンの両方でご活躍されています。

トレランのほうが出ているレース数は多いのですが、年数でいえば同じくらいで、トレラン5年、トライアスロン4年くらいになります。
大学の時はチアリーディングをやっていて、身体を動かすことは好きで、以前岐阜に住んでいた頃、会社の人に誘われて登山をしたことはありました。

2008年会社の友人に誘われて参加した東京マラソンが初めての大会です。今は3時間半を切るくらいですが、その大会では6時間近くかかりました。それまではマラソンなんてやったことがなく、そんなに練習しなければいけないものだとも思わず、練習は8キロを3回走っただけ、半分くらいで足が痛くなってしまい、あとはずっと歩きました。終わった後は足が痛いし、気持ちよかったとは言えませんでした。
同時期に通い始めたジムでスタジオプログラムに参加していたのですが、そのときにできた友人の中に走っている人がいて、仮装して出るような遊びの駅伝に出たり、地元のハーフマラソンに出たりはしましたが、真剣にやるわけではありませんでした。

トレイルランニングとは、どうやって出会われたのですか?

2012年くらいに雑誌かネットでトレイルランというものを知って、会社の友人と高尾山に行ったことがありました。それがすごく楽しかったんです。トレランの楽しさを知り、マラソンの大会に出たこともあったし、自然と大会に出てみたいと思うようになりました。それでジムの友人を誘って、初めて17キロくらいの短いトレランの大会に出場しました。その初めての大会で入賞することができ、ますます楽しくなりました。

トライアスロンはどのようなきっかけだったのでしょうか。

通っていたジムの友人が、昭和記念公園のスプリントのレースに出たんです。私も誘われたのですが、自転車は高いし、敷居が高く感じて、絶対にトライアスロンはやらないと思っていました。
あるとき、彼らが北海道のアイアンマンに出て、それをフェイスブックで見たときに感動して、やっぱり私もやってみたい!と思い始めました。それで、その年の昭和記念公園のスプリントディスタンスの大会に初めて出場しました。そのときはバイクも借りもので、靴も普通のランニングシューズでした。それがトライアスロンのデビューです。
スイミングも未経験でしたが、スイムがプールで行われる大会だったので、何度も足をつきながらなんとか泳ぎきりました。そんな状況でしたが、年代別で入賞できたんです。それで、私、トライアスロンもできるかなと(笑)。トライアスロンもやってみたくなって、2013年の冬には自転車を買いました。

トレイルランニングとトライアスロン、練習はそれぞれどうされているのですか。分けて練習されるのでしょうか。

週末はバイクか山で、平日は夜にランニングかスイムの練習をやります。練習量は人に比べたら少ないほうです。私は朝が苦手なので朝練はしません。故障が多いので、あまり追い込まないようにしています。
トレランのレースは毎月、多いときは毎週のようにでたこともあります。練習が苦手な分、レースが練習だと思って臨んでいます。レースだったら走らざるをえませんから。トライアスロンは出るレースの数は少なく、4年間やって年に2回ずつです。

トレイルランニングは非常に過酷なスポーツです。誰でもできるものではないと思いますが。

しんどいですが、私ができるくらいなので誰でもできると思います。あとはやはり根性です。楽しさは、苦しさを乗り越えた後の達成感です。
私はロードランニングが苦手です。ロードを走っていると色々な所が痛くなってきますが、山は身体に優しいです。山は空気もいいし、景色もいい。苦しさもありますが、やっていて楽しいですね。トレランをやっていると脚力がついて早く歩けるようになるので、まさかこんなところにといったような場所でも日帰りで行けたりします。槍ヶ岳を日帰りで登ったり、八ヶ岳をぐるっと1周回ったりと行動範囲が広がりました。
トレランで苦手なのは夜です。何かがでてきそうで怖いんです(笑)。ライトにもこだわらなければならないし大変ですが、長い距離のレースだと夜になることが多いので、克服しなければいけない課題です。

粉飴との出会いを教えてください。お使いになってどれくらいでしょうか。

3年くらい前にトレランの練習で知り合った方に、「ジェルは高いけど、マルトデキストリンで同じ成分の粉飴というものがある」と教えてもらい、粉飴のことは知ってはいました。その頃から男性たちは粉飴を使っていて、粉飴の話を熱心にしていました。みんな使っているんだなと思いましたが、私自身はそこまで興味を持っていなくて、使うことはありませんでした。
そもそも、当時はきちんと栄養補給をしていなくて、エイドにあるもので済ませたり、ジェルを持っていっても使わないこともあるくらいで、カロリー計算もしていませんでした。ただ、足がつってしまうことがあり、その対策としてジェルを摂っていました。市販のジェルはハチミツのように濃かったり、甘すぎたりして、あまり味が好きではありませんでしたし、値段の割に効果を実感することもありませんでした。
2016年の木更津のトライアスロン大会に出たときに、参加賞として粉飴をもらいました。その大会ではエイジ優勝したので、賞品としてさらにたっぷりもらいました。それでもあまり使わなかったのですが、粉飴ジェルの試作段階のものをいただく機会があり、味がさっぱりしていてすごく気に入りました。周りで1時間毎に補給するという話をよく聞いていたので、軽い気持ちで使ってみたら本当によかったです。それから粉飴ジェルを使っています。

粉タイプの粉飴はどのようにお使いになっていますか。

去年のアイアンマンレースのバイクパートの補給として、粉とクエン酸を混ぜて使ってみました。最近バイクの練習中に周りの人達から、粉飴を使い始めてお腹がすかなくなったとよく聞くので、これからは粉タイプをもっと使いこなしていきたいと思っています。
粉飴ジェルはとても重宝しています。粉飴ジェルは飲んだ瞬間にパッと明るくなるんです。吸収が早いからでしょうか、本当に不思議なのですが、なんだか目が覚める感じがします。足がつりそうなときにも、飲むとつらないのです。今は、1時間に1本、40グラム100キロカロリーのジェルを飲んでいます。

トレイルランニングやトライアスロンでは多くのカロリーを使うと言われています。練習を含めレース当日では、栄養についてはどのようにされていますか。

実は深く考えてなく、カーボローディングもしていません。粉飴も、足がつる対策としてのインパクトのほうが強いかもしれません。そもそも長時間の練習をするようになったのも2年くらい前からなのですが、練習の前に朝しっかり食べるとお腹が空かないので、やはり栄養補給も大事だと最近では思い始めました。

今、トレイルランニングの人気が非常に高まっています。これから始める方にはどのように楽しさを伝えますか。

ロードランニングをやっている人がトレランを始めたりして、人数は増えていると思います。私が誘う場合、基本的にはランニングなどやっている方を誘いますが、トレランのハードルは全然高くありません。トレランにはいろいろな楽しみ方があります。普通に、「トレラン出ようよ!」って言いますね。私が誘った方は、「えー!?」と言いながらもけっこう皆さん出てくれていますよ。上りは基本的に歩きだし、山は景色もいいし、ロードよりも絶対に楽しいですから。エイドも楽しめるし、遠征するときはみんなで行くとより楽しいです。プランニングの段階から楽しくて、出たいレースがありすぎて逆に葛藤するほどです(笑)。

今後参加されるレースの予定を教えていただけますか。

今年は2月に短いトレイルレースに出て、その2週間後にフルマラソンを走る予定です。それから、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)があります。6月は五島トライアスロンに出ますが、その前にも短い距離のトレランに出たいと思っています。7月以降はまだ考えていません。
去年肉離れを起こしてしまい、今はようやく歩けるようになったところで、なかなか練習ができていません。UTMFも出られるか不安ですが、今は出る予定でいます。2年前に出たときは、天候が悪くて距離が短縮になったので、100マイルを走ったことはありません。ですので、今年は何としても出たいです。
ただ、UTMFのような長い距離にも出たいのですが、自分の中では、70キロくらいまでが向いていると感じています。体力的なこと、暗くなる前に終わることなど含めて、70キロくらいまでが一番結果が出せるようです。

これからもトレイルランニング、トライアスロンを続けていかれそうですね。

もちろん続けていきたいです。体力の衰えはまだあまり感じないものの、故障は多くなってきました。今年は、数多くのレースに出るのではなく絞っていきたいですね。絞ったからといって結果が出るとは思っていませんし、同じ大会でも年によってコンディションも変わるのですが、去年の自分よりは少しでも早くなりたい。そんな気持ちを持っていたいと思っています。

西内さんのお話を聞いて、トレイルランニングそのものが旅なのだと感じました。トレイルランニング、トライアスロンの楽しみ方を教えてきたいただきありがとうございました。ご活躍をお祈りいたします。

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インタビュー:トレイルランニング福田 聡 様

2018年 9月 信越五岳トレイルランニングレース 100マイル(予定)
4月 ULTRA-TRAIL Mt. FUJI (170km)(予定)
3月 TRANSLANTAU 2018[香港] (103km)(予定)
2月 東京マラソン(予定)
2017年 9月 信越五岳トレイルランニングレース 100マイル(短縮102km)
7月 おんたけウルトラ(100km)
6月 SPA TRAIL-Shima To Kusatsu(72km)
5月 トレニックワールド 110km in彩の国 (117km)
2016年 12月 IZU TRAIL Journey (72km)
9月 信越五岳トレイルランニングレース 110km (短縮103km)
6月 SPA TRAIL-Shima To Kusatsu(72km)
2015年 10月 日本山岳耐久レース ハセツネCUP (71.5km)
2014年 12月 長瀞アルプストレイルレース16km (初トレイルレース)
11月 つくばマラソン (初フルマラソン)
7月  わかさぎマラソン[青森](初ハーフマラソン)

福田さんは、トレイルランを始めて約3年だそうですね。トレイルランを始められた経緯を教えてください。

子供のころや学生時代は、体育会系というよりは文化系でしたから、まさかこのようなことになるとは思っていませんでした。はじめは、健康と体重コントロールのためにジムに通い、少し汗を流すだけで満足していました。転機は友人に「ジムもいいけど、外を走るのも気持ちいいよ」と誘われてロードで走り、外で走る気持ちよさを知ってしまったことです。そこから半年で一気にトレイルランまで行きつきました。ロードに出たのが46歳の6月で、初ハーフマラソンは7月末の青森わかさぎマラソン、初フルマラソンは同年11月のつくばマラソンでした。
ハーフマラソンの後、11月のつくばマラソンに向けて走り方の勉強しようと思って手に取ったランニング雑誌で、ハセツネとトレイルランが2ページくらいで紹介されていました。それまでは、登山にはスピード感がなくてあまり興味を持てませんでした。
そんなとき、アウトドアのスポーツ用品専門店で、スピードハイクというウルトラライトな装備で速く歩くタイプのテント泊登山のイベントツアーが開催されるのを知りました。トレイルランナーの石川弘樹さんも同行するイベントでした。当時は登山靴もトレランシューズもザックもテントも何も持っていませんでしたが、やってみたいなと思って、急いで装備を一式揃えました。そして8月に八ヶ岳を1泊2日で25kmくらい走破するイベントに参加しました。7〜8kgの装備を背負って初めての高速ハイクですから、下りでは怖い思いもしましたが、山歩きがとても気持ちよく、知り合った仲間に感化されてしまいました。これがトレイルランの入口だったと思います。

初めてのトレイルラン、初めてのレースはどのようなものでしたか。

トレイルランのデビューは、それからすぐの10月に御嶽山で行われたイベントでした。主催はトレイルランニング用品を手掛けているサロモン社で、シューズやザックすべて貸してくれる初心者向けのイベントです。転びもしましたが、自然の中を走るのが楽しく感じられ、そこでトレイルランの印象も大きく変わりました。参加する前は、山の中を走り続けるつらいイメージでしたが、実際にはそれぞれのペースで走り、歩きたいときは歩き、ゆっくり休憩をとって楽しみながらゴールを目指すものでした。マラソンのように走り続けないといけないわけではなく、気合と根性で乗り切る体育会系というよりも、自分なりの楽しみ方でいいことがわかり、ますますトレイルランに興味がわきました。
そして、初のレースは12月の長瀞アルプス。宝登山を登る16kmの短距離レースでした。それでも事前に2回も試走したほど、恐る恐るエントリーしたのを覚えています。後で知りましたが、距離が短いレースが初心者向けというわけではなく、スピード勝負の超快速レースになるのだそうです。先頭の選手たちのスピードには驚きましたが、このレースも想像以上に気持ちよく走ることができました。

ハセツネの安全走行講習会にも参加されたそうですね。

次は4月のハセツネ30Kにエントリーしようと思ってホームページを見ていたら、ハセツネが主催する安全走行講習会があることを知りました。それは約半年を通しての泊まりがけもある講習で、まだトレイルランの経験や山の知識に乏しく、恐怖感にとらわれていた自分にとって、山についていろいろな勉強する良いチャンスだと思いました。その講習会を全うするとハセツネカップへのマーシャルとしての出場が認められ、さらに30Kで1000番以内に入ると秋に開催される70Kのエントリー優先権がもらえるのです。しかし、講習会への参加にも選考があります。自分の希望だけで決まるものではありませんが、安全走行講習会の申込書を出すだけ出してみて、もし入ることができたら30Kに出て1000番以内を狙い、少し怖いけれど秋の70Kにも挑戦してみようか、と目標が膨らみました。そうして運を天に任せてみたら安全走行講習会の選考を通過し、30Kでも850番くらいでフィニッシュできたのです。
安全走行講習会での収穫は、山に関する知識やトレランの技術だけではありませんでした。一緒に練習できる仲間ができたことがとても大きかったです。いまでも仲良くさせてもらっている藤田さん駿谷さんと出会ったのも安全走行講習会でした。70Kは必ず夜走ることになるのですが、当時の私は夜の山に入ったことも走ったこともありませんでした。そんな中、仲間がナイトトレイルを企画してくれたりしました。一緒に準備して、訓練してくれる仲間がいるのはありがたいことで、あのとき安全走行講習会に参加したことで、本格的にトレイルランにはまっていくことになったのだと思います。

福田さんは、練習やレースでの栄養補給量をどのように計算されていますか。

45分ごとに100kcal程度摂取が目安と聞きますが、私はそこまで厳密にカロリー計算はしていません。ただ、ハンガーノックにならない程度にきちんと取ろうという意識はあります。レクリエーション的なイベントや短距離レースの場合には、荷物の重さや補給量は大雑把に決めていますが、長距離レースの場合には、距離とタイムから必要なカロリーを計算し、持っていく内容と量を考えます。どのタイミングで何を補給するか、ジェルと固形物のバランスをどうするか、携行する水分の最適量はどれくらいか、ドロップバックで預けるかどうか、などを検討します。先日の信越が20時間で6900キロカロリー、5月のトレニックワールドが29時間で9000キロカロリーでしたから、普通の人の5日分くらいの食事量でしょうか。それだけ消費していたら、きちんと栄養補給しないと死んでしまいますよね。私は進むのに精いっぱいなときはジェルを開封するのも面倒になり、補給を後回しにしがちですが、もっと頻繁にとらないといけませんね。トレランをやっている人はやせ型体型なので、体脂肪をエネルギーにできません。体脂肪がない分、栄養をしっかり取らないと、本当に筋肉からとられてしまいます。

どのようなきっかけで粉飴を知ったのですか。

私は駿谷さんから教えてもらいました。同じレースに参加したときに、前泊で同室だった駿谷さんが、翌日の準備をするときに何かをシャカシャカ振っていました。気になって聞いてみたら、それが粉飴でした。自分好みでアレンジができて、値段が安いから、トライアスロンの人たちもよく使っているということでした。

普段はどのように粉飴を活用されていますか。

補給にはおにぎり、薄皮パン、市販のジェルを使っていましたが、これに粉飴も加えました。ザックの中に粉末の粉飴を入れたボトルを用意して、エイドで飲み物と混ぜます。エイド以外でも動き続けながら栄養をとる必要があるトレイルランにおいて、粉飴ドリンクはハンガーノック対策として有効です。手に持てるボトル入りのドリンクなら、ジェルや固形物の開封が面倒な私でも、栄養を手軽に頻繁に取ることができます。粉飴を使うようになってから、栄養不足になるのが解消された感じがします。補給のたびに開封しなくてすみ、カロリー計算がしやすく、粘度や味を自分好みにできる自由度の高さがアスリートに支持されているのでしょうね。今後は、自分にあった配合や量、とるタイミングなどをもっと追求しようと思います。

今後はどのようなレースに出られる予定ですか

2018年は、2月に東京マラソン、3月に香港のトランスランタオという100キロのレースを予定しています。それから4月には抽選に当たったUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)に出ます。あとは、優先出場権を持っている信越五岳トレイルランニングレースですね。去年は100マイルが台風で103kmに短縮になってしまいました。新設されたコースが険しくて、103kmでも制限タイムがギリギリで、もし100マイルだったら足切りされていたと思います。今年はもう少しグレードアップして臨みたいです。

福田さんがお伝えしたいトレイルランニングの魅力はどういうものでしょうか。

私は年を重ねるほど、ロードより山に行くほうが楽しくなっています。トレイルランニングをここまでやろうと決めていたわけではないのですが、何となく始めたら楽しくて、仲間にも恵まれ、みんながやっているなら自分にもできるかもしれないと思って続けてきました。みなさんおっしゃることだとは思いますが、30kmでも100kmでもレース中はとてもつらくて、エントリーした自分を恨むのですが、フィニッシュすると言葉にできない高揚感と達成感を味わい、その1時間後には次のレースについて考えてしまいます。また、トレイルランの魅力は、自分との闘いや自分と向き合う時間、特に夜の山を歩いたり走っていたりするときの何とも言えない空気感です。長い距離で楽しいのは、やはり夜です。もちろん晴天での絶景も素晴らしいのですが、日常では感じられないような、暗闇と静寂は特別なものがあります。

トレイルランニングをやってみたい方に、ここだけは気をつけてほしいということはありますか。

とにかく、安全に楽しく、自然を満喫しましょう。それに尽きると思います。トレイルランは準備ができていれば楽しめるスポーツです。それぞれの意識を安全、装備、身体の備えといったことに向けてください。準備というのは体力的なこともそうですし、ギア的なこともそうです。準備が不足していると不安になったり、何かあったときに大変なことになってしまいます。とにかく、楽しむためにも準備をしっかりしましょう。あとは、無理をしないことです。無理せず、自分のペースで楽しんでいただきたいと思います。

トレイルランニングを心から楽しまれているのがよくわかりました。ありがとうございました。

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インタビュー:トレイルランニング織田 隼人 様

2018年 Tor Des Giant(予定)
Ultra Trail Mount Fuji (予定)
2017年 ハセツネカップ 71.5km
OSJ ONTAKE100 100km
2016年 IZU Trail Journey 72km
上州武尊スカイビューウルトラトレイル 129km
2015年 Fun Trails Round 秩父 100km

織田さんがトレイルランを始められたころは、今ほどメジャーではなかったと思います。あえて、山を走るトレイルランニングを志向されたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

私はエンジニアの仕事をしていて、日中はデスクワークなのでまったく体を動かしません。社会人になってそのような生活を3〜4年していたら体重が増えてしまいましたので体を動かしたいと思い、まずジョギングを始めました。ところが、人工物のアスファルトの上を走っていても、エンジニアマインドから離れられないと感じたのです。それは、私が富山県の山の麓で生まれ育ち、幼いころから山に親しんでいたことも大きく影響していると思います。そのうち、道ではなく山を走るスポーツがあると聞いて、トレイルランの団体ツアー参加したのが出会いでした。山道を走るのは楽しくて、オン・オフの切り替えにもなり、1人でも山に走りに行くようになりました。しばらくは1人で練習して、レースに出たりしているうちに仲間が増えてきて、今に至っています。

織田さんは現在、どのようなトレイルランのレースに出ているのですか?

日本で開催されているトレイルランニングでレースの数が多いのは40〜50kmのもので、100km以上になると数が限られているのですが、私は70〜100kmくらいレースが好きで年に3〜4回程参加しています。また、トレイルランの友人たちと地方に遠征に行き、レースだけではなく、その土地を観光したり美味しいものを食べたりするのも、大人の遠足のようで本当に楽しいです。
来年は、2年に1度開催される「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」(富山湾から日本アルプスを縦走して太平洋側の駿河湾まで8日以内で走るレース)があります。約415kmという長さと大きな高低差によって、国際的にみても過酷なレースといわれています。過酷ゆえに書類選考や予選会は大変厳しいのですが、山岳長距離縦走レースの最高峰ですし、何より私は日本アルプスの絶景が大好きなので、是非出場してみたいと思っています。

トレイルランニングが今人気を集めていますが、どのようなランニングスポーツと考えればよろしいですか?

陸上のトラック競技やマラソンなどは1秒でも早いタイムを目指すストイックさがあると思いますが、トレイルランニングは遊びの要素が強いスポーツだと思います。忙しい日常を離れながら、山を走りながら季節の移り変わりを感じたり、綺麗な景色に感動したり、見知らぬコースを探検したりといろいろな楽しみ方があると思います。
それでも山を走るなんてきついし、敷居が高いスポーツと思われる方が多いですが、初心者向けの10kmくらいのレースは歩いても完走できます。また、日本は山が豊富で数百mの里山から、3000m級の日本アルプスまで遊べるフィールドは無限大にあります。四季折々の山の景色を楽しむハイキングやトレッキングの延長にあるスポーツだと考えて、気軽に始めていただきたいと思います。

普段はどのような練習をされていますか?

私の平日の練習は基本的に夜で、週に2〜3回はロードを走ります。5〜20キロほどの距離を、目的に応じたペースで走ります。平日の夜に自宅から比較的近い高尾山で練習することもあります。夜の高尾山は、昼とうって変わって静寂そのものですし貸し切り状態で、楽しいですよ(笑)。
週末は季節に応じてあちこちの山に行きます。春は桜が咲くような里山、初夏は新緑を楽しみながら徐々に雪解けと共に徐々に標高を上げていきます。夏はレースには出ずに、軽量テントを持って北アルプス・南アルプス数日かけて縦走します。そして秋は、紅葉が美しいところを巡り、トレイルランをしながら山の四季を楽しみます。冬はトレイルランとして山に入れないので、トレイルランを楽しむために体力づくりとしてマラソンをしたり、山が恋しくなった時はスキーを楽しんでいます。

練習のときの栄養補給について教えてください。

脂肪燃焼を目的とするなら空腹で走ってもかまいませんが、負荷をかけた練習をするにはエネルギーが必要です。空腹で練習してもパワーが出ないので、私の場合はロード10km走る練習なら、例えば必要最低限の100kcal程度をとってから体を動かします。おにぎりなどの固形物だと消化に時間がかかってしまいます。エネルギー吸収が早く、脂っこくもなく、少量ですむものとして、私は粉飴ジェルを使っています。粉飴を練習前に使うのは、とてもおすすめです。練習が終わった後は、普通の量の食事をします。

補給するカロリーの量を、どのように計算で決めていますか?

私は、時間あたりの消費カロリー×時間で計算します。10時間程度のレース中に補給するカロリーをこのように計算します。
400〜500kcal×10時間=4000〜5000kcal
そこからレース前の食事で体内に蓄えている分を差し引いた数が補給カロリーです。私の場合は、1500kcalを目安にしています。
4000〜5000kcal-1500kcal=2500〜3500kcal
さらにエイドでの補給分も考慮すると、10時間のレースの場合は3000kcal程度を自分で用意します。
私はトレイルランの選手の中では若いほうで、しかも体が細いので、筋肉に蓄えられるエネルギーが少ない方です。また、ほかの方が寒く感じる気温でも、半袖半ズボンでないと暑く感じるほど体温も高いので、自動車でいえば燃費が悪く、普通の人よりたくさんカロリーを消費してたくさん動くタイプのようです。恐らく、脂肪燃焼によるカロリーよりも食事からのカロリーを多く使うタイプなのだと思います。ですから、カロリー摂取量はほかの人より多いと思います。

栄養補給のタイミングは、どのように設定されていますか?

大まかには、事前に計算した時間当たりの補給カロリー量を補給します。登りで歩いたりするタイミングで補給することが多いです。あとは自分の体と相談して、微調整をしながらとります。お腹がちょっと辛くなってきたらしばらく控えて、ペースも落として、復活してきたら少し摂るといった感じです。レース後は、基本的にはドカ食いです(笑)。

織田さんは粉飴にはどのような利点があると思いますか?

第一に、粉飴の原料がマルトデキストリンであることです。マルトデキストリンには、血糖値が急激に上がらないという特徴があります。私の場合は、血糖値の急激な低下と疲労が加わると眠くなりやすく、注意力が散漫になり、思わぬ怪我などの危険性も高まります。ですから、血糖値を急激に上げすぎないということは重要で、マルトデキストリンは、血糖値の上昇や消化が緩やかなのが良い点だと思います。
第二に、粉飴は自分の体調や天候に合わせてさまざまなアレンジができることです。普段は、スポーツドリンクにクエン酸と粉飴を混ぜたドリンクを愛用しています。ジェルと水を混ぜたり、粉末の粉飴と水を混ぜたりします。また、暑い日は薄めにし、寒い日は濃いものと薄いものの2種類を作っておくなどの濃度に変化をつける工夫も可能です。私は走っている最中でも好みの濃度が変わるので、濃いめのボトルと水だけのボトルを2本用意して、自分で調整しながら補給します。

新商品の粉飴ジェルについては、どのような感想をお持ちになりましたか?

長いレースのときは、粉飴ジェルと粉末の粉飴から自作したジェルを持っていきます。自作ジェルが空になったらエイドで粉末を入れたドリンクを作りますが、丁度いいタイミングでエイドがあるわけではありません。そういうときに補給できる粉飴ジェルは、とても便利です。普段は100kcalのジェルを愛用していて、長い上りが続くときにペースを落としてジェルを食べながら登ります。50kcalのジェルが出たときには、何に使うんだろうと思いましたが、いざレースに持って行ってみると意外に使えることがわかりました。体が元気なときは100kcalの粉飴ジェルがいいのですが、疲れてくると一度に100kcalも摂れなくなるのです。その点50kcalのジェルは、ちょっとした登りでもさっと飲めますし、レースの後半のこまめな補給にちょうどいい量だと感じました。

本当にハードなスポーツという印象がありますが、トレイルランの楽しみ方を教えてください。

山を走るというと、きつそうなイメージが先行して、自分にできるだろうかと不安になる方が多いようです。しかし実際には、自分のペースで進み、美しい景色を見ながら休憩したりとハイキング的な要素もかなりあります。季節ごとにベストな山域や標高の場所に行き、体を動かし、現地のグルメを楽しんで、温泉に入って帰ってくるという楽しみ方もあります。グループで行くなら、午前中の早い時間から山を歩いたり走ったりし、山あいの温泉に入ってビール飲んで、帰りの電車でまた盛り上がりながら帰ってくるなんて楽しそうですよね。一人で行けば、長い距離にチャレンジしたり、未経験のルートを開拓したり、それはそれで楽しいものです。平日に週末にどこに行こうか考えているだけでもワクワクします。トレイルランには、いろいろ楽しみ方があると思います。
年齢で悩まれる方もいらっしゃるようですが、トレイルランの仲間は40代、50代が多いので心配はいりません。中には30代もいますが、40代、50代の方が多いので、私は若い人ももっとトレイルランニングを楽しんでといつも思います。レースへの参加でなければ、山に行く交通費の1000円程度で1日楽しんで帰ってこられるのですから。

未経験者からの「一緒にトレイルランをしたい」というご相談に、織田さんはどのようなアドバイスをされていますか?

一緒に山に来るからにはやはり安全が大事なので、最低限の体力は必要です。ゆっくりでかまいませんからロードを10km程度走れるようになってからトレイルランを始めることをおすすめしています。最低限それをクリアすれば、トレイルランは誰でもできるスポーツです。それに、走ってみれば、10km走る体力をつけるのはそれほど難しいことではないことがわかると思います。また、山を走ることだけを目的とせず、トレイルランを通じて風土を知り、日本の豊かな自然を五感で楽しんで欲しいと思います。

より多くの方が、トレイルランを始められるといいですね。また、2018年の織田様のご活躍に期待しています。本日はありがとうございました。

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インタビュー:トレイルランニング大木 克彦 様

2018年 富士山頂往マラニック 往復(予定)
ONTAKE 100(予定)
ウルトラトレイルマウントフジ (予定)
2017年 フロストバイマラソン ハーフ
富士山頂往復マラニック 往復
ONTAKE 100
2016年 群馬サファリ富岡マラソン
日本山岳耐久レース(ハセツネ)
おんたけウルトラトレイル100

トレイルランを始めたきっかけを教えていただけますか。

実は、以前椎間板ヘルニアに発症し、その対策で運動を始めたのがきっかけです。
学生時代はマラソンや水泳といった運動とは縁が無く、特にこれと言った運動習慣はありませんでした。そして社会人になり、不摂生な生活が続いた結果、30台半ばにて椎間板ヘルニアという病気を発症させてしまいました。この症状が収まる間は歩くこともままならず階段の上り下りでさえも苦痛となる状態が約半年ほど続きました。
当時、治療中の主治医にどうしたらよいかと聞いた時、先生から「手術よりタバコをやめて運動をするなどの生活習慣の改善が必要だ」とはっきり言われ、それから運動を少しずつ始めました。
最初は、お年寄りの方々に交じって、プールで歩くことから始めました。症状が良くなってくると、徐々に走り出し、マラソンの距離を走るようになりました。そして自転車を買い、トライアスロンを始めました。当初はトライアスロンを趣味に活動していましたが、冬はトライアスロンもできず、冬のシーズンオフトレーニングをどうしようかと思っていたときに、山を走るトレイルランというものがあると知り、トレランのレースに参加し始めました。トレイルランニングのレース自体、当時は珍しかったのですが、出てみたところ、広大な自然や天候、そして毎回変わる状況の変化に刺激を受け、どんどんトレランへの道にのめり込んで行きました。
体質改善をしようと決断したのは30台半ばですから、本格的に競技に出られるようになってからは6〜7年です。まだまだ初心者ですね。

最初に参加されたときの印象はどうでしたか?

イメージとはまったく違いました。本当にきつかったです。苦しさの中にも、少しの幸せを感じていくスポーツだと思います。通常の登山ですと、1日10キロ程度歩くわけですが、トレイルランニングですと、1日30キロは走りますので、2日先の世界にたどり着けます。
マラソンとの比較で言えば、ハーフマラソンを完走できたときに、10キロのトレイルランニングに出ることができるぐらいの感覚でしょうか。ちょうど走破する時間が同じぐらいです。

筋力トレーニングも積極的に行われています。

椎間板ヘルニアになってしまったこともあり、予防の意味も含め、筋力トレーニングを日々行っています。また、マラソンなどの長距離走だけやっていると、長距離選手としての体型になりがちなので、筋トレもあわせて行っています。
また、私の妻が管理栄養士なので、食事のケアやアドバイスを妻がしてくれます。私の身体の半分は妻がつくったようなものです(笑)。
ですから、どちらかというと筋トレをメインしているので、トレイルランニングのレースには、年に何回かしかエントリーはしていません。筋肉の量を増やすための食事やカロリー摂取をしていますので、体重が重くなってしまい山で走ることが難しいんです。そのため本番のレース前3〜4ヶ月前から減量してレースに挑むので余り多くは出ることができません。1回の減量幅は大体6〜7キロ位で体脂肪は16%より10%以下に調整し大会へ挑みます。

粉飴を知ったきっかけを教えてください。

筋トレを本格的に始めたころからなんですが、 ある時、飲んでいるプロテインの成分表を見たら殆どの成分がマルトデキストリンとホエイプロテインということを知り、マルトデキストリンについて調べてみました。
その結果、マルトデキストリンは、砂糖などに比べて吸収が早いので、これはいいものだと確信し、粉飴という商品と出会いました。
また、私は甘いものが好きではありませんので、甘くないのでたくさん摂取できますし、カロリーも十分にあります。しかもなんといっても価格が非常に安いので、私にとってこれ以上のものはありませんでした。
以前、筋トレをする時に某大手メーカーのプロテインを飲んでいましたが、価格が高く1回で飲む回数や量を減らしていました。この粉飴との出会いにより自分で色々なプロテインや味を変えて飲むことが出来、価格もそうですが、味の変化もその日の気分で変更できるので大変気に入っています。

粉飴の良さはどこにありますか。

価格の魅力もさることながら、マルトデキストリンは、吸収が早く、代謝がいいのですぐにエネルギーになります。そういう意味でも、トレイルランニングには非常に相性がよく、効果的だと考えて摂取をしています。
また、筋トレの増量期には粉飴の容量を増やしてプロテインと混ぜれば甘ったるくないお手軽最強ドリンクが出来て満足しています。
増量期間中は粉飴とプロテインを50:50の割合で溶かし牛乳で割り、飲んでいます。粉飴と牛乳の相性はとても良いです。反対に減量期間は粉飴を入れずプロテインのみと糖質制限をすることで、減量が可能になります。

トレイルランニングでは、どのように摂取されているのですか?

ジェルが販売される前は粉飴とBCAA を飽和状態になるまで濃く作り、ビタミンCを追加しさっぱりさせたものをつくっていました。ほぼ今の粉飴ジェルですよね。今はジェルがあるので、もう作っていませんが、当時意外と楽しんでつくっていた記憶があります。
摂取タイミングは大体1時間おきに1食と粉飴1個が理想ですが、実際は後半食欲がなくなるので、粉飴と1食を2時間ぐらいの間隔で補給しています。
最近は、少ないカロリーでも対応できるようになってきましたので、BCAAというアミノ酸サプリと粉飴を、粉飴4、BCAAが6ぐらいの割合で持っていきます。そんなに多くは持っていきません。2000キロカロリーぐらいです。

トレイルランニングを始めたいとお考えの方は非常に多いと思います。そうした方々にアドバイスをお願いできますか。

まず認識しなければならないのは、トレイルランニングは山道を走るということです。上ったところをまた降りるわけですから、マラソンをやった人からすると「せっかく登ったのに、また降りるの?」という感覚かもしれませんし、「心が折れる」という感覚を持たれるかもしれません。そういう意味で、精神力は必要でしょう。私たちからすれば、山は登るだけではなく下りもあるわけです。
さきほども言いましたが、ロードを20キロ走れるようになって、ようやく10キロのトレランができるという状態ですから、相当きついスポーツであることは確かです。
また、トレイルランニングの基本は、自己責任です。誰も助けてくれませんので、自分の身体と駆け引きをしなければなりません。100%の力を出し切ってしまい、動けなくなってしまったら大変なことになってしまいます。体力が100あるとしても、100すべてを使わないことが大切です。余力を残して最後まで走るのが、トレイルランニングだと思います。
ゴールが見えないところでは何があるかわかりませんので、体力を温存しておくことが重要です。
その余力があるからこそ自然も楽しめるわけですし、自然と一体になった感覚を持てるのではないかと思います。

ただ、マラソンは歩いたら終わりというイメージがありますが、トレイルランニングは、歩いても全然かまいません。最初は、ほとんどの人がタイムは考えていないと思います。
タイムを追求している人もいますが、大半の人は、自分自身に挑戦しながら、レースを完走したという達成感を求めて走っています。タイムも追いたいところでありますが、まずは怪我をしないように楽しむことですね。怪我をしたら家族も悲しみますし。
みんなレースが終わった翌日は、「もう出ない」と言っているのですが、3日後には、次のレースを探しています(笑)。苦しさ2倍、楽しさ4倍という感じでしょうか。

きつさゆえに、達成感もひとしおですよね。椎間板ヘルニアで苦しまれている方も、大木さんのご活躍には希望を持たれると思います。今後のご活躍をお祈りしています。

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インタビュー:トレイルランニング駿谷明宏様

危険を伴うトライアスロンやトレイルランニングで一歩先に行くには、栄養補給も慎重な準備が欠かせない。

主な参加レース

2018年 OSJ ONTAKE 100 160km(予定)
ウルトラトレイル・マウントフジ 160km(予定)
小江戸大江戸 200km(予定)
2017年 伊豆トレイルジャーニー 71km(予定)
大田原マラソン 42km(予定)
日本山岳耐久レース(ハセツネ)71km 男子総合 170位
古河はなももマラソン 42km 男子45-49歳 119位
イタリア・トルデジアン 330km 総合226位
おんたけウルトラトレイル 100km 総合103位
全日本トライアスロン宮古島大会 総合92位

自然を楽しめるのがトレイルランニングの魅力

トライアスロンやトレイルランニングを始めたきっかけを教えていただけますか。

社会人になってからはスキーをやるくらいで、30代はほとんど運動していませんでした。当時ダイエットのためにスポーツジムに行ったのが40歳くらいですから、走り始めたのは最近なんです。トライアスロンをはじめて4年ほど、トレイルランははじめて3年半ほどです。

ジムに通い始めたときは、その後トライアスロンやトレランをやることになるなんて、まったく想定していませんでした。でも、ジムで運動する知り合いができて、その中には走る人たちがいて、次第に一緒に走るようになりました。そうすると、トライアスロンやトレランをやっている人たちとも知り合って、輪が広がって仲間に入れてもらった感じです。

ただの趣味では終わらず、大会に出ることになったきっかけはありましたか?

段々と欲が出てくるからではないでしょうか。短い距離のレースに出たら、次はもう少し長いレースに出てみようか、など欲が出てくるんですよ。あとは、何かの大会に出場したら思っていたより順位やタイムが良かったりすると、次はもう少し練習したらもっといけるというモチベーションになりますよね。

私は走り始めて1年後くらいから大会に出ていました。結果を求めず、出るだけなら、キャリアがなくても出られますからね。

初めて参加したトライアスロンのレースは、「五島長崎国際トライアスロン大会」のミドルタイプ(スイム2キロ、バイク124キロ、ラン21.1キロ)でした。その初めてのレースで、なんと年代別の3位に入賞してしまい、俄然やる気になりました。

トライアスロンとトレイルランニングはまったく違うものですか。

持久力という点ではトライアスロンとトレランは同じだと思いますが、トレイルランニングはほとんどが走る運動で、トライアスロンはスイムとバイクとランというまったく違う3種類の運動をしなければならないのが大きな違いです。トレイルランニングは、山を走ることに特化しているので、体重が軽くないと厳しい競技です。トライアスロンは、体重があっても大丈夫で、むしろ体重があるほうがバイクは速いでしょう。求められる筋肉も違いますから、トレイルランニング専門の方とトライアスロン専門の方では、体型が違います。

トライアスロンとトレイルランニングは別物なんですが、トライアスロンの練習の一環としてトレイルランニングをやる方もいらっしゃいます。また、トライアスロンからトレイルランニングに転向するという方もよくいらっしゃいますね。

駿谷さんにとってトレイルランニングの面白さは何ですか。

普段は都会で生活して仕事をしている私にとって山は非日常の世界なので、走っていて単純に気持ちがいいんですよね。

それに、トライアスロンやマラソンでは、どうしても順位やタイムが気になるんですが、トレイルランニングは、自然の中で楽しめればいいという気持ちが強く、あまり順位やタイムが気になりません。

フルマラソンやトライアスロンでは、そういうことはほとんどないんですが、トレイルランニングでは、ずっと一人という時間帯がよくあります。例えば、「上州武尊山スカイビュートレイル」は、距離が約130kmあって、丸一日寝ないで山を登ったり下ったりして山の中を巡るんです。夜中に1人で山道を登るなんて、独特の体験だと思います。

東京近郊では、トレイルランニングのメジャーな練習場所は高尾山や丹沢です。でも、日本アルプスに行ったときは、自然の美しさに圧倒されて日本にこんなところがあるのかと思ったほどです。

トレイルランニングの練習は、どのような内容でしょうか。

練習は、一日中、山の中を走るしかないですよね。普段はトライアスロン用として仲間と一緒にランやバイクの練習をしていますが、イタリアには行程が330kmというトレイルランニングのすごいレースがあって、今年はそれに出場する予定です。330kmなんて初めての距離ですから、相当練習しないといけません。今年はその大会に向けて一泊二日〜二泊三日で北アルプスや南アルプスを縦走したいです。

今年は月に1回ペースで大会に出場する予定です。もちろん本番として出る気合の入った大会もありますが、本番に向けた調整や練習という目的で出るレースもあります。私にとって大会に出ることも練習の一環なのです。

競技では、必要な栄養を慎重に準備

当時は医療用としてしか販売していなかった粉飴をどのようにお知りになりましたか。

3年ほど前から粉飴の粉末を使っています。それ以前のトライアスロンをメインにやっていたときは、主にジェルを使っていました。ジェルの値段が高いことが気になってネットで情報を探したら粉末の粉飴を混ぜて自作ジェルをつくっている人がいたんです。それで粉飴の存在を知りました。

そのころから、どんな栄養をどのように、どのくらいのペースで補給すればいいのか独自に研究しましたね。

トライアスロンではどのような補給をしていますか。

私の場合は、練習のときは固形物で栄養をとることが多いですね。何も口に入らないような切羽詰まった状態にはなりませんから。大会が近づくと粉飴を入れたドリンクやジェルをつくって、栄養補給のシミュレーションもしながら練習します。

本番のときは、ボトルにジェルや粉飴やアミノ酸などを入れて水を混ぜて飲みやすくしたものを使います。バイクのときには栄養補給するものをバイクに取り付けることもできますし、途中にエイドでボトルを交換したりすることもできます。

最後まで力を出し切るために、ランのパートでも栄養補給は必要です。暑くて脱水ぎみで疲労がたまっていることが多いので、ジェルの封を切るのも面倒だし、ジェルを噛んで飲み込むのも疲れます。ですから、私は小さなジェルボトルを2つ用意して、ちびちび飲むというやり方です。

トレイルランニングでは、どのような栄養補給の装備をしていますか。

大会のときは、消費カロリーや必要な摂取カロリーを計算して、それを全部ジェルとドリンクで栄養を補給します。ただ、消費カロリーをしっかり補おうとすると、ものすごいカロリーになるんです。それを時間内に摂取したら、胃がやられてしまうので、1時間に240キロカロリーを上限に自作のジェルを持って走ります。

距離によって内容は多少変わりますが、先日参加した130kmのスカイビューでも、1時間に240キロカロリーを摂取するようにしました。その大会は数十キロおきにエイドもあり、そこで補給するエネルギーも考えて、装備するジェルの量を決めました。そのときは、荷物に10個か15個くらいのジェルを入れてスタートして、途中の補給所で同じくらいの量を再度詰めました。トレイルランニングのときは、そのジェルの封を切ってそのまま食べますが、疲れてから一気に飲むと胃がやられてしまうので、時計を見ながら30分から1時間おきくらいのペースでエネルギー補給をします。本当はアラームを鳴らすなどして、きっちり一定時間ごとにとればいいんでしょうけれど、レース中は時間の感覚が鈍って忘れやすくなります。過去には、胃がおかしくなって、口にいれたものが消化されないのに胃だけが膨れて、ハンガーノック状態になったことがあります。ですから、同じエネルギー量をとるにしても、一気に飲むより、少しずつ飲むほうがいいです。

小さめのジェルのほうが使いやすいですか。

たしかに、小さいと口に入れやすいですし、胃のことを考えれば、50キロカロリーくらいの小さなジェルをこまめにとるといいのですが、ゴミとなるパッケージが増えるという問題が発生します。トレイルランニングのときは、とにかく身軽でいたいので、パッケージのゴミもできるだけ少なくしたいのです。悩ましいですね。

粉飴の粉末だけを持って走り、途中の水道で水をもらって粉飴を溶かすというのはいい考えですよね。水はどこかしらにありますから。レースでは時間の制約があって無理かもしれませんが、私も普通の登山のときにでも、ボトルと粉末だけを持っていくのをやってみようと思っています。

粉飴の良さはどういうところだと思いますか。

まず、価格の安さですよね。私は栄養補給を作業だと思っているので、美味しいに越したことはありませんが、特に味を期待しません。でも、市販のものは味が濃いですよね。

粉飴は成分がシンプルで、自分の好みに調合して使うと、自分でわかっているという感覚があるので安心ですよね。

ダイエット目的でトライアスロンにチャレンジする方もいらっしゃいますが、さらに糖質制限ダイエットをする方もいます。どのようにお考えですか。

私も普段の生活では炭水化物を抑え気味の食事をとりますが、運動しているときは別ですよ。運動していない方がダイエットのために糖質や炭水化物を減らすのは理解できますが、私の場合はパフォーマンスが目的ですから、それに必要な糖質や炭水化物はちゃんととります。栄養について知りたいと思ったら、ネットには個人のブログから専門家の研究発表まであるのに、テレビの情報番組の影響が大きいんでしょうね。

トライアスロンやトレイルランニングをしていると、日常生活では気が付かなかったエネルギーの大切さについて身をもって知ることになります。長いレースで補給がうまくいかなくなると、筋肉分解が起こります。そうすると、ものすごい筋肉痛になるんです。レース後はもちろんですが、レース中からもすごく痛くなってパフォーマンスが上がらなくなるんです。そういう経験をして何とかしようと思って調べると、栄養の正しい取り方に行きつきます。

トライアスロンやトレイルランニングをする方が増えているようです。

ここ数年でとても増えましたね。NHKでも耐久レースの番組があったり、ジャングルや砂漠のレースにも日本人が出場したり、年齢層も幅広くなりました。年代でいったら40代がボリュームゾーンかもしれないですね。経営者でトライアスロンをしている人も多い気がします。ビジネスの成功とトライアスロンにどれくらい関係があるかわかりませんが、ビジネスにしてもトライアスロンにしても、集中できるタイプなんでしょうね。

トライアスロンをやる人の中には、楽しめればいいという人もいれば、頑張った末の結果を知りたいという人もいます。どちらに軸足を置くかによって取り組み方が変わってきます。目標に向かってひたすら頑張るという点では、経営者がトライアスロンに向いているというのもわかる気がします。

トライアスロンやトレイルランニングは、屋外で自然を相手にするスポーツなのでけがをすることもあるし、危険も伴います。ですから、栄養補給も慎重に準備をしておかないといけないと思います。行き当たりばったりでもある程度のところまではいけますが、その先にいくには慎重な準備が欠かせません。

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インタビュー:ウルトラマラソン&トレイルラン藤田 慎一郎 様

フリーランスの写真家として活動される中、健康のためにとはじめたジョギングから、数年後にはウルトラマラソンに挑戦されたという藤田慎一郎様。
ウルトラマラソンを人生にたとえ、あえて苦しさを味わうことも人生には必要であり、仕事にも生活にも生きていると語っていただきました。アマチュアランナーでありながら、ウルトラマラソン、トレイルランを通じて、充実した人生を歩む藤田様にお話しを伺いました。

主な参加レース

2017年予定 スパトレイル(6月)
おんたけウルトラ100km(7月)
TDS(8月)
小海100(9月)
2016年 スパトレイル72km
上州武尊スカイビューウルトラトレイル129km
2015年 美ヶ原トレイルラン80km
ハセツネカップ71.5km
2014年 野辺山高原100kmウルトラマラソン
2013年 四万十ウルトラマラソン100km

健康のために、ジョギングから始められたとお聞きしました。

私はそれまでスポーツ自体ほとんど経験がなく、2010年ごろ、健康のためにジョギングから始めました。走っているうちに楽しくなり、走り始めて1年ぐらいで「青梅マラソン」(30キロ)にチャレンジし、その後、フルマラソンを飛び越え、四万十ウルトラという100kmのレースにでてしまいました。そして、ウルトラマラソンと呼ばれる100キロ以上のマラソンやトレイルランに魅せられ、現在はそうしたレースに年に何度か参加させていただいています。

マラソンよりもさらに過酷なウルトラマラソンに挑まれたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

あくまでイメージですが、42.195キロのマラソンは、基本的にタイムを競うものなので、ずっと同じペースを保ちながら走るわけですが、それがなんとなく辛い気がしました。100キロ以上のロードレースやトレイルランは、同じ距離であったとしてもコースによってタイムは全然違いますし、そのときの状況によっても大きく違います。
また、100キロともなると、一定のペースで走り続けるのは私には不可能ですから、途中で休んだり、歩いたり、レース自体を楽しみながら参加しています。第一、トレイルランは、上りの坂道で走ることなどできませんから。

100キロのロードレースは本当にきついですが、この苦しさを乗り越えることができれば何でも乗り越えられる気がします。レースが終わったあとのお風呂や食事は充実感でいっぱいになりますし、普段からストレスを自分自身に与えておけば、ストレス耐性もつき、なんでもできる気がします。

ウルトラマラソンの魅力を教えていただけますか。

まず言えるのは、100キロ以上のロードレースに参加する人たちは、練習を積み重ねてきた人しかいないということです。中途半端な気持ちで参加することはできませんから、この日のために準備し続けてきた人たちの集まりです。スタートラインに立ったときの雰囲気といいますか、この人たちと同じスタートラインに立っているというだけでも参加してよかったと思えます。
ですから、参加者は年代も幅広く、心身ともに充実されている40歳代、50歳代のベテランの方々もたくさんいらっしゃいますし、女性もかなり多く参加されています。
おかげさまで新しい友人もたくさんできました。みんな同じ目標をもっていますから、一緒に練習したり、コミュニティをつくったりしています。
みなさんストイックで、勉強熱心ですから、得るものもたくさんあります。

お仕事への影響もありましたか?

私は写真家で、昔、縄文杉の撮影をしたことがありましたが、そのときは肉体的にも精神的にもつらかったのですが、写真家としてのテリトリーも広がったと思いますし、今なら体力的にも大丈夫だと思います。

競技中、または練習中の栄養補給について教えていただけますか。

100キロともなると10時間以上かかりますので、私には、少なくとも1時間に100キロカロリーの栄養が必要です。走っているときは、タンパク質は不要で、糖分とミネラルが大切だと思います。
粉飴の場合だと、水100CCに粉飴250gを溶かし、乳酸菌飲料(濃縮)60CCとレモン汁でフレーバーをつけて、ゼリー状によく混ぜます。粉飴は1グラムで約4キロカロリーなので、これで約1100キロカロリーの栄養分は確保できます。
目安として1時間に100キロカロリーをベースに摂取するようにしています。大切なことは、必ず1時間おきに摂取することです。体に入れても消化・吸収するのに時間がかるからです。2時間おきに倍のカロリーを摂ってもだめです。実際のレースでは、タイマーをセットして、45分に100キロカロリーを摂るようにしています。
その点、粉飴は他の食品と比較しても吸収が早く、すぐにエネルギーになってくれますから、非常に重宝します。
ただまとめてゼリー状にしておくと、一度にどれだけ摂ったか分かりにくいので、本当は小分けにしたほうがいいと思います。私も、5個パックになっているパンを利用することもあります。

栄養補給に関しては、個人によって差があるものですか。

栄養補給に関しては、トップ選手でも、様々なお考えをお持ちです。個人によっても適しているものとそうでないものもありますから、自分に適したものを選ぶことが大切です。おにぎりがいいという人もいれば、菓子パンがいいという人もいます。第一、好きなものでも、丸一日同じものを摂っていたら飽きてしまいます。

他に何かこだわられていることがありましたら教えてください。

ウェアにはこだわるようにしています。発汗も激しいですから、天候や状況に応じた、ウェアリングを含めた準備はとても大切です。
特にトレイルランは、山登りの要素も含めたレースですから、自分で様々なことをマネジメントしなければなりません。食料はもちろん、ファーストエイドキットと呼ばれる自分を守るためのものは自分で準備しなければなりません。

貴重なお話、ありがとうございました。

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